特殊な依頼に対応したウェブ制作プロジェクト
特殊な依頼に対応したウェブ制作プロジェクト
2024年2月15日
先日、長年お仕事でお世話になっているクライアント様から、特殊なウェブ制作の依頼を頂きました。
その任務は、サイト全体のリニューアルではなく、トップページのみを修正し、見た目をさらにモダンなものにするというものでした。
具体的には、現行の下層ページの内容やシステム構造は維持しつつ、まずはトップページのデザインを刷新し、
その後、企業の収益やウェブページの集客状況に応じて段階的に下層ページをリニューアルするというものです。
私たちは、こうした計画に基づき、「それならばこういう形で進めるのが効果的ではないか」という提案を差し上げました。
ウェブページの構造について
ウェブページの構造は、一般的に以下のような要素で成り立っています。
①トップページ
ユーザーが最初に目にするページで、サイト全体の印象を決定づける重要な役割を担います。ビジュアル的な要素や主要な情報が凝縮されており、ユーザーを次のアクション(下層ページへの誘導など)に導く役割を果たします。
②下層ページ
トップページからリンクでつながる各ページ。製品やサービスの詳細、企業情報、問い合わせフォームなど、具体的な情報が提供される場所です。
③バックエンドシステム
サーバーサイドで動作するシステムで、コンテンツ管理、データベース接続、動的コンテンツの生成などを担います。たとえば、問い合わせフォームの処理や商品データの動的な表示など、ユーザーの利便性を支える重要な要素です。
これらの構造は全体として統一感を持たせることが理想ですが、予算やスケジュールの制約がある場合には、今回のようにトップページだけを先に整備するアプローチも有効です。
段階的なリニューアルの意義
今回のクライアント様の依頼は、年間の予算や短期間での公開を求められるスケジュール感を考慮したものでした。
一括リニューアルが効率的に思える一方で、限られたリソースの中で最大限の成果を上げるためには、こうした段階的なアプローチが現実的な解決策となります。
私たちは、トップページを刷新する際に、既存の下層ページとのデザインの整合性や、将来的なリニューアルを見据えた構成を提案しました。
これにより、トップページだけの改修でも違和感なく全体の印象を向上させることが可能となりました。
自走可能なウェブサイトへの対応
今回のクライアント様には、ウェブサイトを若干いじれる担当者の方がいらっしゃり、コードを納品後に自分で書き換えたり、
テキスト修正や記事の追加などが可能とのことでした。
そのため、最終的にはお客様自身が自走できるような形式で納品することにしました。
現在では、ノーコードでウェブサイトを手作りできるツールも普及しており、
そういったツールを用いた制作のご依頼を受けることもあります。
こうした方法を活用することで、ランニングコストを削減し、スピード感を持った更新が可能になるなどのメリットがあります。
一方で、デザイン性が低下するリスクも存在します。企業としてそのバランスをどのように捉えるか、目指すべき方向性に応じて、弊社は柔軟な提案を行っています。
今回のケースでも、お客様のスキルや目的に合わせて適切な形を模索し、納品しました。
このようなアプローチは、ただの制作にとどまらず、クライアント様の成長を支えるパートナーとしての役割を果たすものと考えています。
対応力と柔軟性
今回のプロジェクトでは、クライアント様のご要望に基づきつつ、私たちが持つ知識と経験を活かして最適な解決策を提案しました。
予算やスケジュールといった制約の中で、最大限のパフォーマンスを発揮することが私たちの強みです。
ウェブ制作は常に進化しており、各クライアント様ごとに異なるニーズがあります。
それに応じて柔軟かつ的確な提案を行い、一緒に最適な結果を追求していくことが、私たちの目指すべき姿です。
次回のブログでは、また新しい取り組みについてお話ししたいと思います。どうぞお楽しみに!
株式会社HET
長谷川嵩
新しい出会いとクライアント様への情熱
新しい出会いとクライアント様への情熱
2024年2月1日
私たち株式会社HETは、創業当初より、お客様にご満足いただけるデザインや納品物を提供し続けてきました。
その結果、大手広告代理店様やメディア様、地元の企業様といった長年お付き合いのあるクライアント様との信頼関係を築き上げ、
それを丁寧に守り続けることで、毎日の会社運営を安定的に続けてまいりました。
そのため、営業マンを大量に採用することもなく、限られた社内リソースや社外のデザイナーさんと効率的に協業し、
ハイクオリティな成果物を安定して納品することが私たちの強みです。
また、会社のキャパシティを超えた受注は無理に受けず、
質を落とさずに丁寧な対応をすることを心がけています。
この姿勢が、クライアント様に「大手に頼むよりも、安定して丁寧に対応してもらえる会社」という信頼を抱いていただける理由だと考えています。
そんな私たちに、突然の出会いが。
しかし今回、一つの新しい出会いがありました。それは、インターネットを通じてのお問い合わせです。
私たちの会社にはインターネットからの依頼が「全く無かった」わけではありませんが、
かなり具体的で、専門性のある内容でのお問い合わせは珍しいものでした。
今回ご連絡をいただいたのは、地元で飲食店を運営されている「旬彩和香」様です。
ロゴ制作をぜひ私たちに依頼したいとのことで、インターネットを通じてご連絡をいただきました。
私たちにとっても非常に嬉しい出会いでした。そしてほぼ二つ返事で、このプロジェクトをお受けすることにしました。
なぜインターネットからの依頼が少なかったのか?
「どうして、インターネットからの依頼が今まで少なかったのか」と疑問に思われる方もいるかもしれません。
その理由の一つとしては、私たちが公式ホームページでのSEO対策を積極的に行っていないからです。
また、個人的なSNSにおいても、集客を目的とした活動を行ったことはなく、広告を一切出していません。
これは、あくまで「自社について」のことであり、
クライアントワークにおいては、SEOやSNSマーケティング、ロゴプランニングなどのサポートを得意としています。
しかし、自社のプロモーション活動は控えめにしてきました。
その結果、紹介や既存クライアント様からの継続的なご依頼を中心に事業を運営してきました。
そんな中、「依頼したい」という強い思いが込められた今回のお問い合わせにつながったのは、
非常に喜ばしいことです。
地元飲食店の「旬彩和香」様が、
これからの発展を支えるロゴとして、私たちにその一端を担わせていただけることを光栄に思っています。
最後に
私たちは「どんなプロジェクトでも、情熱を持って丁寧に対応する」という信念を大切にしています。
これからも、限られたリソースの中で最大限のパフォーマンスを発揮し、クライアント様との深い信頼関係を築いてまいります。
今回の出会いを機に、地元のつながりをさらに広げていけるよう、
日々邁進してまいります。次回のブログもぜひお楽しみに。
株式会社HET
長谷川嵩
フランス・パリ出張レポート:メゾン・エ・オブジェとその先に見えたもの
フランス・パリ出張レポート:メゾン・エ・オブジェとその先に見えたもの
2024年1月28日

新年早々、1月はフランス・パリへの出張という、非常に刺激的で充実したスタートを切りました。
今回の出張の主な目的は、インテリアとデザインの国際見本店「メゾン・エ・オブジェ・パリ」への参加です。

【メゾン・エ・オブジェ・パリとは?】
メゾン・エ・オブジェは、年1回と年9回、パリ・ノール・ヴィルパント見本店会場で開催される、世界最大級のインテリアとデザインの見本店です。この見本店は、インテリアデザイン界の「パリコレ」とも呼ばれ、最新のトレンドや革新的なデザインに触れることができる場として知られています。
2024年1月のテーマは「TECH EDEN(テック・エデン)」。テクノロジーと自然の豊かな調和に光を当てた展示には、私たちのクリエイティブの方向性と強く共鳴するものがありました。

【今回の出張の目的】
今回の出張は、嗜徹した目的と行動に豊み、ただ見学にとどまらない内容となりました。
1. 最新トレンドの吸収とアイデアの収集
メゾン・エ・オブジェの展示会場には、世界中から集まった企業のブースがずらりと並びます。各ブランドの気持ちの込められた作品は、それぞれのストーリーや会社の個性を絶妙に表現していました。特に、リサイクル・マテリアルや自然との共生を意識したデザインに引き込まれ、自社のプロジェクトに何が実装可能であるかを考える象徴となりました。

2. 現地の文化と空気感の体感
パリという都市自体が持つデザイン性は、街に乗せられた音楽、納められた色と光の調和からも感じられます。私たちは、歴史的な建築物やアートギャラリーを訪問し、そこに展開されるアートの個性に見入るとともに、クライアント様でもあるハイブランドのショップや本店の空間演出を実際に体感。その本質に触れる機会は、私たちのデザイン派生に超えた要素を与えてくれました。

3. 購入品と資料の収集
パリのブックストアやアンティークショップを訪問し、デザインブックやオフィス用の雑貨品を手に入れました。これらの商品は、クライアント様へのプレゼンテーションや、オフィス内の対応に活用されます。

4. 現地プロジェクトの視察
現地でウェブ制作の依頼を受けている店舗を訪問し、そのブランドの空気感や古都としてのパリの個性との重なりを考慮したプロジェクトの進行を見直しました。
得たものをどう活かすか
今回の出張で得られたインスピレーションや資料は、私たちの今後のクリエイティブ活動において重要な資産となります。
特に、メゾン・エ・オブジェでの経験は、私たちのデザイン哲学を更に深める機会となりました。クライアント様には、単に美しいデザインを提供するのみならず、その背景にあるストーリーや価値観を形にしていく提案をさらに磨いていきます。
また、購入した資料や設備品は、プロジェクトのコンセプトとして活用されるだけでなく、クライアント様とのコミュニケーションの中で、具体的なアイデアを示すツールとしても大いに役立つでしょう。これにより、私たちはより一層、説得力のある提案を行えると確信しています。

最後に
デザインとは、単なる装飾ではなく、文化や価値観を視覚化し、人々の生活に新たな意味をもたらすものです。今回のパリ出張は、この理念を改めて見つめ直し、私たち自身のクリエイティブな視野を広げる貴重な機会となりました。
株式会社HETは、これからもデザインの力で新しい価値を創造し、クライアント様と共に歩んでいきます。この出張で得た経験を活かし、更に高みを目指して邁進してまいりますので、引き続きご期待ください。
株式会社HET
長谷川嵩










