トライアスロン大会で感じた、CSR活動の「伝え方」の話

2025年6月、長野県・諏訪湖周辺で「諏訪湖エイトピークストライアスロン」が開催されました。

スイム・バイク・ランの3種目を一気にこなす過酷なレース。

にもかかわらず、全国から多くのアスリートが集い、熱い戦いが繰り広げられました。

このイベントの成功を支えたのは、地元企業や自治体、団体、ボランティアの力です。

開催前には「湖の水質」や「地域への負担」など懸念もありましたが、地域一丸となってこの大規模イベントを成し遂げたことに、心から敬意を表したいと思います。

 

地元企業の「自発的な地域貢献」

今回の大会では、私たちのクライアント企業もスポンサーとして参加していました。

さらにすばらしかったのは、その企業の有志社員たちが給水所のボランティアとして現場に立っていたこと。

休日返上で、地域と一緒に汗を流し、イベントを支えるその姿に、私はとても感動しました。

イベント終了後には焼肉で打ち上げ!

「大変だったけど、楽しかった」

そんな声が飛び交う、最高の1日だったそうです。

 

実は、私たちHETも現場にいました

このクライアントのCSR活動の様子を、私たちが撮影・編集・発信する役割を担っていました。

つまり、映像制作とSNS運用という形で「地域貢献を広報する」お手伝いをさせていただいたのです。

これは単なるイベント参加ではなく、地域とのつながりを“企業価値”として発信する戦略的な取り組みです。

 

「会社ぐるみのイベント」って本当に意味あるの?

こうしたボランティア活動を通じて、社内の空気がガラッと変わることがあります。

業務上の関係では見えなかった一面や、共通体験を通して生まれる絆。

特に中小企業では、こうした“人と人のつながり”が職場環境を大きく左右します。

私自身も、東京で会社員だった頃にはよく懇親会や社内イベントに参加していました。

フットサルサークルに入ったり、バーベキュー大会に出たり。

あの時間が、仕事の悩みを軽くしてくれることも少なくありませんでした。

ただし、“やり方”を間違えると逆効果

一方で、Z世代を中心とした若手社員は「会社のイベント=めんどくさい」という感覚も持っています。

例えば、リクルートマネジメントソリューションズの2024年の調査では、

「会社のイベントには積極的に参加したくない」と答えたZ世代は47.2%にものぼっています。

つまり、強制感が出た瞬間に「やらされ感」が支配してしまうのです。

 

CSR活動の“もったいない落とし穴”

素晴らしい地域貢献も、「やって終わり」では企業全体に広がりません。

だからこそ、発信と共有が必要です。

  • 社内報や社内掲示で全社員に周知する

  • SNSやWebで社外にも伝える

  • 参加者の声を集めて可視化する

  • 採用コンテンツとして活用する

これらを通じて、活動が「点」ではなく「面」として企業文化になっていきます。

 

活動の“効果”を可視化する仕組みを

せっかくのCSR活動も、何が良かったのか、どんな影響があったのかを可視化しなければ、次に活かせません。

  • 参加者アンケート

  • 満足度の数値化

  • 意識変化のヒアリング

  • 離職率との相関データ

こうしたデータを元にすれば、企業として本当に意味のある投資かどうかが見えてきます。

 

最後に

CSR活動は、企業の内外に“信頼”を築く最前線です。

でもそれは、仕組みと設計があってこそ。

ただ“いいことをやる”のではなく、伝え方・見せ方・評価の仕方までを含めて設計する必要があります。

私たちHETでは、そうした活動を価値に変える「広報の仕組みづくり」を支援しています。

CSR活動を、企業文化として根付かせたい。

参加社員のやりがいや会社へのロイヤリティを高めたい。

そんな思いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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長谷川 嵩


展示会の“反省”が、次回の勝ちパターンを作る

先日、毎年恒例の「諏訪圏工業メッセ」へ行ってきました。

出展企業は300社超、来場者は2万人規模という、諏訪地域では最大級の展示会です。

私も、地域でお世話になっているクライアント企業様が多く出展しているということもあり、全ブースをくまなく回ってきました。

 

■ 東京とのギャップ

正直に言うと、東京で開催されている展示会との温度差に、少しショックを受けました。

以前はビッグサイトや幕張メッセで、1会期で数千万円〜数億円規模の展示プロジェクトに関わっていた私。

来場者を一人でも多く振り向かせるため、ノベルティ・ブース設計・動線計画・スタッフ教育…ありとあらゆる工夫を重ね、現場は常に“本気の勝負”でした。

ところが、地元の展示会では――

・なんとなく目が合った人にだけ軽く会釈
・なんとなく立ち止まった人にだけチラシを手渡し
・説明もなく「どうぞ〜」で終わる

──そんな対応が、全体の9割を占めていた印象です。

 

■ 本気で来場者とつながる気、ありますか?

おそらく現場で対応していた社員の方々も、真剣にはやっていたのでしょう。

でも、それが“伝わっていない”=結果につながっていないのです。

「お付き合いでとりあえず出展」「顔見せだけできればOK」
そんな空気感が、ブース全体に流れている。

そしてもっと気になったのが、人はたくさん配置しているのに、まったく成果が出る仕組みが用意されていないということ。

もしかして……

人件費って“無料”だと思っていませんか?

 

■ 1日現場に出るって、いくらかかってるか知ってますか?

たとえば、3人スタッフを1日配置したら、最低でも人件費だけで数万円〜十数万円。

それが3日間続けば……って、決して小さな金額ではありません。

にもかかわらず、「なんとなく参加」「なんとなく人だけ出しておく」で済ませてしまうのは、本当にもったいない。

出展の目的は何ですか?
どんな成果を得たいですか?
誰とつながりたいですか?

そういった計画と準備がなければ、どれだけチラシを配っても、どれだけ人を配置しても、“記憶に残らないブース”で終わってしまいます。

 

■ じゃあ、どうすればいいの?

たとえば、こんな選択肢があります。

・会話が苦手なら、来場者が勝手に回答できるパネルアンケートを設置して、答えてくれた人にノベルティを配る
・ヒアリング力があるスタッフがいるなら、その場で相手の課題を引き出す質問設計をして、名刺交換をリード獲得につなげる
・あえて当日は配布に徹して、後日のプライベートショーや製品体験会へ誘導するフローを用意する

戦い方はいくらでもあります。
問題は、“考えて出展していない”ことなんです。

 

■ 展示会は、マーケティング施策の一環です

展示会は、単なるイベントではありません。

マーケティング施策のひとつであり、当然ながら「投資と回収」を意識して臨むべき場です。

「ブースで何人と話して」「何枚アンケートを取って」「何件の見込みリードにつながったのか」

この数字があって初めて、「あの展示会、出てよかったね」と言えるのではないでしょうか。

 

■ 僕自身のルーツが、展示会にある

こんなに展示会のことばかり言うのは、私自身が東京サラリーマン時代に10年近く、展示会のプロデュース業務に携わってきたからです。

限られた予算でも、アイデアと設計次第で「勝てる展示会」を作れる。

今は地方に拠点を移し、地元企業とじっくり向き合うスタイルですが、培ったノウハウや視点は、今でも現役です。

もし、「今年はなんとなく出たけど、来年はちゃんと成果を出したい」
そんなお考えが少しでもあるなら、ぜひ一度ご相談ください。

 

展示会は、変えられます。次回の出展が、きっと大きなチャンスになるはずです。

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長谷川 嵩


インテリア展示会から得たヒント

先日、東京ビッグサイトで開催されたインテリアライフスタイル2025に参加してきました。

この見本市は、家具・雑貨・テーブルウェアから照明、テキスタイル、ギフトアイテムなど、衣・食・住に関わる幅広いライフスタイル商材が一堂に会する国内屈指の国際見本市です。2025年は18か国・地域から約500社が出展。インテリアを軸とするデザイン性の高いプロダクトが多数並び、流行やトレンド、クラフトマンシップ、ブランドストーリーを直接“肌で”感じられる機会でした。

弊社はこれまで、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、映像制作にとどまらず、ノベルティやプロモーショングッズ、販促物の企画提案も行ってきたため、このような展示会での情報収集は非常に有意義です。今回は、過去に取引のあったクライアント様の関係先へ挨拶に伺ったり、新たな出会いや可能性を探る場として参加しました。

 

デザイン会社としての“感度”を研ぎ澄ます場

展示会会場には、国内外のブランドやデザイナーが手がける多種多様な商品が並んでいました。機能性のある家具、モダンなテキスタイル、ギフト性の高い雑貨やライフスタイル雑貨、照明、インテリア小物――。そのどれにも共通していたのは、単なる「物」ではなく、「暮らし」「空間」「体験」を意識したデザインと世界観があること。

この空気を肌で感じることで、私たちがこれからクライアント様に提案するノベルティ、販促ツール、空間演出、パッケージ、ブランディングデザインなどに活かせるインスピレーションがたくさん得られました。

特に印象的だったのは、単価やコストだけで語られがちな「物づくり」に、「物語性」や「ブランド性」、「ライフスタイル提案」が加わっていたこと。これこそ、地方企業や中小企業が今後差別化をはかるうえで重要な視点だと感じました。

 

地方にいるからこそできる提案がある

私は今、長野県の地域に拠点を置いて活動しています。都心と地方では当然ながら市場規模や予算、ニーズに差があります。しかし、だからこそ「都会らしさ」を追い求めるのではなく、その地域らしさ、地域の顧客特性、生活文化、空間の文脈を踏まえた提案が価値を生むと思います。

今回の展示会で得た感性や知見――たとえば素材感のある雑貨、日常的なライフスタイルへの提案、ちょっとしたインテリアの取り入れ方――。そうした「ニュアンス」を、地方の企業様、飲食店様、ショップ様、サービス業の方々に提案できるのは、私たちの強みだと考えています。

 

出会いと可能性。新しいご縁の予感

展示会では、久しぶりにお会いする関係先の方々と情報交換したり、新しいブランドやメーカーの担当者さんと話をしたりしました。

その中で感じたのは、「地方だから」「小さな会社だから」「今まで商品にあまり力を入れてこなかったから」――そうしたハンディキャップを気にする企業ほど、丁寧にストーリーを紡ぎ、デザインや空間の提案をしっかりしていけば、大きな魅力や差別化の余地がある、ということ。

「こんな商品をつくってみたい」「こんな空間にしたい」「こんな販促ツールがあれば良い」――そんな声があちこちで聞こえ、自分自身、とても気持ちが高まり、弊社がそのお手伝いできたらと思っています。

 

私たちが“パートナー”になる理由

私たちHETは、単なる制作会社ではありません。

  • グラフィックデザイン

  • ウェブ/SNS/映像を使った情報発信

  • ノベルティや販促物の企画提案

  • クライアントのビジョンやブランド性を踏まえた戦略設計

これらをワンストップで支援できる「クリエイティブエージェンシー」です。

今回の展示会で得た感性と知見を、地方に住む企業・ショップ・サービス業の皆さまに還元したい。

もし「新しい製品をつくりたい」「店舗の雰囲気を変えたい」「販促やブランディングを見直したい」と感じている経営者様・担当者様がいらっしゃれば、ぜひ一緒に考えていきたいと思っています。

 

 

展示会は、単なる“見学”でも“流行チェック”でもありません。

新たなご縁と可能性を見つけるための、大切な“仕事”の時間。

今回の出張も、そんなひとつの投資でした。

これから、この経験を糧に、もっとおもしろい提案を皆さまに届けます。

 

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長谷川 嵩


選ばれる理由は「技術」より「視点」だった話

選ばれる理由は「技術」より「視点」だった話

2025年6月13日

 

最近、ひとつの大きな提案が実を結び、新しいお取引がスタートすることになりました。

とても嬉しいご縁だったので、今日は少しだけ、その裏側についてお話ししたいと思います。

 

コンペで勝つ、ということ

企業にとって、制作パートナーを選ぶというのは簡単なことではありません。

今まで付き合いのあった制作会社に声をかけるのは当然として、そこに「競合提案」をぶつけてみる。

いわゆる“コンペ”というやつです。

今回も、そんな構図の中で私たちHETがご相談を受けました。

ただし、後になってわかったのは、もともとお付き合いのあった会社さんが、私たちの提案を見た後で、そっくり同じような提案をしてきたということ。

しかも価格は圧倒的に安く。

まさに“後出しジャンケン”。

 

「安さ」と「本質」を天秤にかける

こんなとき、私たちは思いきって伝えます。

「安い」というだけで判断してしまうと、きっと後悔することになりますよと。

提案の中身には、ヒアリングから導き出した企画の意図、会社の理念に沿ったメッセージの構成、

営業シーンや展示会、採用まで見越した媒体展開の設計──

制作物という“点”ではなく、仕組みという“線”で考えてご提案しています。

「SNSも動画もできます」なんて当たり前。

問題は、何のために、どう活かすのか。

 

本気の提案には、熱がある

私たちは提案書に“熱”を込めています。

どんな写真を撮るか、どこで撮るか、どんな人に響かせるか。

そのために必要な導線設計、キャッチコピー、紙面構成、スタッフの動きまで含めて、丸ごと提案します。

決して「動画もやってますよ」なんて、ついでには言いません。

「御社が次のステージに進むために必要な仕組みを、一緒につくりたい」

そんな想いを正面から届けるための提案です。

 

クライアントの覚悟が、すべてを動かした

それでもやっぱり、安さは魅力的です。

人間だから当然です。

けれど、今回ご相談くださった企業の経営者様は、一度立ち止まって、本質的な価値に目を向けてくださいました。

そしてこうおっしゃってくれました。

「あなたたちの視点が、ウチには必要だと思った」

嬉しかったです。

本当に、心の底から。

 

信頼される理由は、“経験”ではなく“視点”

私たちは、ただの制作屋ではありません。

だからこそ、価格で勝負するつもりもありません。

中小企業が目指すべきビジョンを、どう伝えるか。

採用や営業で何を見せ、どんな印象を持ってもらうか。

その先のビジネスの成果をどう設計するか。

そうした「経営目線」「マーケティング視点」での提案こそ、

選ばれる理由になると信じています。

 

提案を真似されても、想いは真似できない

私たちの提案を見てから「ウチでも同じことができます」と言ってきた会社もありました。

でも、本当に大切なのは「やれるか」じゃなくて「気づけるか」「考えられるか」。

言われたことをやるのではなく、言われる前に考えること。

クライアントの想いに寄り添って、まだ見えていない価値を一緒に掘り起こすこと。

それが私たちの仕事です。

 

 

だから、これからも「伝える」ことを真剣に

今回の案件も、まだスタートラインに立ったばかりです。

でも、こうした出会いを通じて、改めて思いました。

「広告」って、結局“人と人の信頼の上に成り立っているんだな」と。

コンペで勝つことが目的じゃない。

制作物を納品することがゴールでもない。

その先の未来を、一緒に創っていけることが、何よりの価値だと思っています。

 

 

あなたの会社の「伝えたいこと」は何ですか?

それをどう届ければ、伝わるのか。

もし、少しでも気になったら、いつでもお声がけください。

私たちは、“伝える”を本気で考える広告会社です。

 

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夏採用、始まってます — 中小企業が“選ばれる”ための広報戦略

夏採用、始まってます — 中小企業が“選ばれる”ための広報戦略

2025年6月6日

 

採用は「伝え方」がすべて

「会社案内もあるし、動画も作った。でも応募が来ない」

「求人広告は出しているけど、誰も反応しない」

そんな声をよく耳にします。

でも、それは魅力がないのではなく、実は “伝わっていないだけ” かもしれません。

 

応募の判断は、検索の5分で決まる

今の求職者は、求人情報を見つけたあと、たった5分以内に以下の行動を取ります。

・会社名を検索する

・公式ホームページを見る

・SNSを探す

・クチコミサイトで調べる

・写真や動画をチェックする

この “5分間” で「ここで働きたい」と思ってもらえる情報設計ができているか。

それが「選ばれる企業」かどうかの分かれ目になります。

 

小さな会社でも、“選ばれる設計”はできる

私たちは「認知の獲得」ではなく、「共感の獲得」を軸に広報戦略を提案しています。

たとえばこんな工夫があります。

・採用パンフレットに、社長の言葉や社員の声をしっかり載せる

・動画では、「事業内容」よりも「働く姿」を主役にする

・SNSでは、“日常”を定期的に発信して、企業文化を伝える

・ホームページに、求職者専用ページを設けて導線を整える

大事なのは「大きく見せること」ではなく、「らしさを伝えること」です。

 

採用は営業活動と同じ。だから戦略が必要

採用は、いわば未来の仲間への“営業活動”です。

だからこそ、次のような戦略的な設計が必要になります。

・ターゲットの明確化(誰に来てほしいのか)

・発信チャネルの最適化(どこに置くか)

・タイミングの設計(いつ、どう届けるか)

・表現の工夫(どう伝えると魅力的に映るか)

広告、ブランディング、採用ツールを一気通貫で整えることができるのが、私たちHETの強みです。

 

「出すだけ」「投稿するだけ」で満足していませんか?

実際に弊社にも、SNS投稿や採用広告の出稿をご依頼いただくことがあります。

投稿文やバナー、広告クリエイティブの作成をサポートしていく中で、しばしば感じることがあります。

それは、「投稿すること」「広告を出すこと」だけで、完了した気になってしまっている企業が非常に多いということです。

・SNSやWEB広告から、実際に何件の流入があったか

・そこから何人が応募に至ったのか

・どの投稿やキーワードが最も効果が高かったのか

こういった「結果」を把握する仕組みが整っておらず、ただ投稿や出稿を繰り返している。

しかも、効果検証ができないまま「やってみたけど効果なかったね」で終了してしまい、次の予算が下りなくなる。

こうした残念な結末に何度も立ち会ってきました…。

 

投稿前に、導線と回収の“仕組み”をつくる

・どんなメディアを通じて、どこに遷移してほしいのか

・最終的な応募・予約の際に、どこ経由で来たのかを測る設問設計がされているか

・効果が出なかったときに、改善ポイントをどこで拾える設計になっているか

SNSやWEB広告の「投資」だけではなく、「回収」の仕組みまで設計して初めて“戦略的な広報”と言えます。

私たちは、広告やコンテンツ制作を「その場限り」の業務ではなく、成果につながる設計と検証の仕組みまで見据えたパートナーとして、お手伝いしています。

 

夏採用は、変わるチャンス

6月〜8月は、春採用に乗り遅れた学生や、転職活動を始める社会人が動き出すタイミング。

つまり、中小企業にとっては “見つけてもらえる” 最大のチャンスでもあります。

「うちのこと、もっと伝わる形にしたい」

「採用の“勝ちパターン”を見つけたい」

そんな企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。

“見せ方”が変われば、“伝わり方”が変わります。

そして、採用はきっと変わっていきます。

 

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諏訪圏工業メッセで感じる、地域展示会の可能性

諏訪圏工業メッセで感じる、地域展示会の可能性

2025年6月1

今月下旬、私が拠点を構える諏訪地域で開催される「諏訪圏工業メッセ2025」が、今年も岡谷市民総合体育館とテクノプラザおかやを会場に開催されます。

来場者数はおよそ20,000人、出展企業は300社以上。
地域の製造業を中心に、多様な業種が集まるこの展示会は、いわば“地元企業の晴れ舞台”とも言える大切な場です。

私も毎年欠かさず足を運んでいて、普段お世話になっている企業様や、地元クライアントのブースを巡り、現場の熱量を感じたり、企業の取り組みに触れたりと、貴重なインプットの場としています。

地元ならではの展示会に、足りないもの

東京で働いていたころ、私はビッグサイトや幕張メッセといった全国規模の展示会場で、担当ブースでも数千万円、主催業では数億円単位のイベントの企画・運営に関わっていました。

その経験と比較してしまうと、どうしても「規模」や「予算」の差は感じてしまいます。
来場者の数も、スペースの自由度も限られていて、「できること」の幅も狭く感じることもあるでしょう。

でも、私は「地方の展示会が劣っている」とは思っていません。
むしろ、限られた中でどう爪痕を残すか、どう“伝えるか”を本気で考える企業にとっては、こうした地域展示会こそ腕の見せどころだと思っています。

ただ実際には、「お付き合いだから出展してる」「顔を出すことが目的」そんな空気がブースのあちこちから漂ってくることもあります。
パンフレットをただ置いているだけ。
説明も聞き取りづらくて、結局よくわからなかった。

そんな状態でブースを後にする来場者は、果たして“次”のアクションを起こしてくれるのでしょうか?
私は毎年、もったいないなあ……と感じています。

 

展示会は、目的を持って設計するもの

限られた予算、限られた人手、限られた空間。
だからこそ、展示会というのは「目的」を明確にして、その目的に応じた設計をしていく必要があります。

たとえば、ブースでの訴求を諦めて、その代わり後日開催する自社イベント(プライベートショー)への誘導に特化する戦略もあります。
アンケート獲得に集中するなら、名刺と引き換えに配るノベルティや、スタッフの声がけの仕方を徹底的に設計する。

どんな「結果」を求めるのか、そのためには「何を」伝えるべきか。
その情報を、どう表現し、どう届けるべきか。
それこそが私たちが担っている“展示会におけるコミュニケーション設計”の役割です。

 

経験を重ねたからこそ見えるもの

私が東京で会社員をしていた頃は、展示会やイベントの現場において、コンパニオンや運営スタッフを大勢手配し、アンケート回収の導線を緻密に組んだり、大型模型を使って説明困難な構造をわかりやすく可視化したりと、あらゆる方法を駆使してきました。

もちろんそれは、予算や体制のある企業での話です。
でも、たとえ規模が違っても、「来場者に何を残すか」「どんな印象で帰ってもらうか」という本質は同じはずです。

今の私は、そうした経験をもとに、地方の展示会に参加する企業様が“見込み顧客と出会い、つながり、育てる”ために必要な視点や工夫を提案しています。

 

足を運ぶのは、学びと応援のため

毎年、諏訪圏工業メッセに行くのは、単に挨拶のためだけではありません。
自分の地元で、どんな企業が、どんな想いで出展しているのかを知り、感じ、そこに自分がどんな支援ができるのかを考えるためです。

展示ブースのデザイン、空間設計、配布物の制作、アンケート導線、SNSとの連携、事後の顧客フォロー体制──

東京時代に培ったあらゆるノウハウを活かして、地元企業の挑戦を支えられる存在でありたいと願っています。

「展示会、こんなことやってみたいんだよね」

そう言ってくれる企業様が一社でも増えたら。
そして私が、そんな一歩に並走できる存在でいられたら。

そんな思いを込めて、今年も私は、工業メッセの会場を歩き回っているはずです。

 

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社員が辞めない会社にある"もうひとつの福利厚生"

社員が辞めない会社にある”もうひとつの福利厚生”

20255月30

 

社内制度づくりに、向き合っていますか?

「会社案内は大切です」「映像も必要です」と、日々いろんな提案をさせていただいていますが、今日は少し違うテーマをお話ししたいと思います。

それは、“社員が辞めない会社”が持っている、目に見えにくいけれど確実に効いている「福利厚生」の話です。

 

「場」をつくる力は、空気を変える

正直に言いますが、私は地域の草取りとか、花壇整備とか倉庫の整理など、通常業務と異なる「作業系一体感づくり」みたいなものが昔からちょっと苦手でした。

東京で会社員だったころ、そういう活動は「ああ、またか……」と思っていたタイプです。

でも一方で、社内イベントや運動会などの企画・演出・運営は誰よりも張り切ってやっていました。社内報奨制度や忘年会の企画、社員表彰の演出。自分が社員として関わったときも、そういう場が“自分を認めてもらえたと感じた瞬間”だったからです。

「いていい場所」だと社員が思える会社は強い

今、広告会社として、企業のブランディングや組織づくりに関わる中で強く思うのは、

社員が“ここにいていいんだ”と思える仕組みが、離職率を下げるという当たり前だけど見過ごされがちなことということです。

たとえば、製造業のある会社では、現場チーム単位の活動(小集団活動と呼ぶことが多いようですが)をしっかり設計していて、

毎月の改善提案の発表、チームごとの成果を年数回表彰、自由参加でのレクリエーション費の支給といった施策を導入していました。

その結果、改善活動が活発になるのはもちろん、「自分の意見が役に立った」「仲間に感謝された」といった体験が、仕事のモチベーションにつながっているのだろうと感じました。

本当に“効く”福利厚生とは何か

福利厚生と聞くと、給料、休み、昼食補助など、数字で測れる項目に目が行きがちです。

でも実際に社員が会社を辞める理由は、上司と合わない、誰にも相談できない、自分が評価されていないと感じる──といった「空気」や「文化」に起因することが多いのです。

私自身もかつては、会社員として評価制度の設計に関わったことがありました。経営層と社員の思いをつなぐ制度の在り方を真剣に考えてきた経験があります。

また、採用担当としてビッグサイトの大型採用イベントで面接官として現場に立ち、何百人という学生や求職者と向き合ったこともありました。今では立場が変わり、第三者的な視点で採用活動全体を見直し、制度や仕組みの支援ができるようになったと実感しています。

文化を支える“仕組み”づくりの提案

たとえば、上司を評価する360度評価の導入、無記名アンケートでチームごとの悩みを見える化、コミュニケーションの偏りや断絶を“仕組み”で補う──

こうしたことをきちんと整えることで、「ここにいてもいい」という感覚が生まれてくると私は考えています。

もちろんその一歩目として、どんな設問にすれば社員の本音が聞けるか、どう設計すれば導入後も“回る”制度になるか──そんな設計段階から、私たちは関わることができます。

会社は“社員の目線”で見られている

忘れてはいけないのは、社員は、会社が自分をどう扱っているかをちゃんと見ている、ということ。

「うちはそんなイベントやらないから」と思っている会社でも、実は社員は“場”を求めていたりするものです。

派手なことをする必要はありません。その会社の文化に合ったやり方で、ちゃんと設計することが大事です。

組織の空気づくりから支援します

もし今、御社の中で

離職が止まらない、若手が定着しない、組織がどこかバラバラな感じがする──

そんな課題感があるとしたら。

数字では測れない“もうひとつの福利厚生”のあり方、今一度考えてみませんか?

必要があれば、私たちが“中の人の経験”も踏まえながら、制度設計や調査設計からお手伝いします。

社員が辞めない会社には、仕組みと心があります。

 

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諏訪法人会 記念講演会と会員懇親会に参加しました

諏訪法人会 記念講演会と会員懇親会に参加しました

2025年5月28日、諏訪法人会の記念講演会と会員懇親会に参加しました。

講演会では、地域経済の展望や経営課題に関する示唆に富むお話を伺うことができ、改めて日々の仕事に活かせる気づきを得る機会となりました。

 

法人会とは

法人会は、地域の企業が集まり、税務研修や経営に役立つ情報提供、さらには会員同士の交流を通じて、企業経営の健全な発展を目指す団体です。

全国組織の一員として、地域ごとに活動を展開しており、経営者や企業実務者にとって貴重な学びとネットワークの場を提供しています。

私自身が法人会に所属している理由は、

単に地域の経営者同士の交流というだけでなく、「最新の経営課題に触れることができる」「異業種の声を聞き自社に活かせる」「地域とのつながりを深められる」といった点に魅力を感じたからです。

特に広告やデザインのように幅広い業種をお客様とする弊社にとって、多様な業界の生の声を聞ける環境は非常に有意義です。

 

記念講演会の概要

講演では、地方企業が直面する課題と可能性について幅広い視点から語られました。

デジタル化や人材育成、地域資源を活かしたブランド戦略など具体的なテーマが取り上げられ、私たちの事業にも重なる多くの学びがありました。

 

会員懇親会での交流

続く会員懇親会では、初めてお会いする方だけでなく、既存のクライアント様とも直接交流することができました。

業種や規模を越えた多くの経営者と意見交換をする中で、それぞれが抱える課題や取り組みに触れることができ、大変有意義な時間となりました。

こうした場では新しいご相談やお問い合わせをいただくこともありますが、私たちは一つ一つのご縁を大切にし、決して流れ作業のように扱うことなく丁寧に向き合っていきたいと考えています。

大きな組織ではないからこそ、強引な営業活動ではなく自然に生まれるご縁を大事にし、確かな成果でお返しすることを使命としています。

今回の講演会と懇親会で得られた学びや出会いを励みに、今後もクリエイティブを通じてお客様の成長に貢献できるよう努めてまいります。

 

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会社案内は“会社の鏡”──製造業が今、見直すべき理由 

会社案内は“会社の鏡”──製造業が今、見直すべき理由 

20255月22

 

日々の現場業務に追われて見落としがちな「広報活動」

製造業においては、日々の現場対応や納期管理、品質維持に注力するあまり、会社案内や広報資料の整備が後回しになっているケースが少なくありません。
ただ、私たちが実際にお付き合いしている製造業のクライアント様を見ていて強く思うのは、「会社案内は単なるパンフレットではない」ということです。
それは、その会社の思想、文化、働く人の姿勢、未来へのビジョンを映し出す“企業の鏡”のような存在であり、営業ツールとしてだけでなく、信頼を得る手段そのものなのです。

 

まず「誰に」「何を」伝えるのか──目的設計の重要性

会社案内を作る際、最初にすべきことは「誰に」「何を伝えたいか」の明確化です。
顧客向け資料なのか、採用向け資料なのか、それとも金融機関や株主など対外的な信頼を得るための資料なのか。
目的によって構成も文言もビジュアルも変わってくるため、ここを曖昧にしたまま制作に入ると「よくある資料」になってしまいがちです。
私たちHETでは、ヒアリングを通してその企業の歴史や業界でのポジション、経営者の想いなどを丁寧に引き出し、最適な構成をご提案しています。

また、文章やコピーライティングに関しても、御社のトーンやターゲット層に合わせてゼロから制作いたします。どんなメッセージを、どのような言葉で届けるべきか。ブランドとしての一貫性を重視しながら、最適なライティングを行います。

 

“見せ方”次第で伝わり方は大きく変わる

製造業の会社案内において、写真やデザインのクオリティは非常に大きな意味を持ちます。
古い機械の写真や、過去に撮影された解像度の低い画像を使い続けていませんか?
それでは、どれだけ良い技術があっても「古い会社」「なんとなく頼りない会社」という印象を与えてしまう可能性があります。

弊社では、工場の稼働風景、働く社員の真剣な表情、製品の細部までしっかりと伝わる写真撮影と、それを活かすデザイン設計をセットでご提供しています。
視覚的に“信頼される会社”であることをしっかりと印象付ける工夫は、資料の読み手にとって大きな安心感となります。

また、紙媒体の会社案内で使用した素材は、Webサイト、SNS、採用LPなど、デジタル媒体への二次活用も想定して設計します。媒体をまたいで一貫性をもったブランド発信ができるよう、導線設計や連携支援も承っています。

 

更新の手を止めない──「今」を反映させ続けること

一度作った会社案内を何年も使い続けている企業は少なくありません。
しかし、採用市場でも取引先との関係性でも、常に「今」の企業の姿を発信し続けることが重要です。
組織変更、設備投資、導入技術の進化、新しい社員や代表者の交代──企業は常に動いています。
だからこそ、資料も“動いて”いなければならないと考えています。
更新を怠ることで、古い情報が誤解や不信につながるリスクもあるのです。

 

「資料づくり」はコストではなく投資

経営者の皆さまとお話をしていると、「今はとにかく現場優先で」「まずは目の前の納品を」とおっしゃる方がとても多いです。
ですが、営業の場面で「会社案内がない」「古い」「分かりづらい」ことで、せっかくの出会いをチャンスにできなかったこと、ありませんか?
資料づくりは“経費”ではなく“投資”です。

HETでは、限られたご予算の中でも最大限に価値を届けられるよう、柔軟な構成提案や印刷なしのデジタル化支援なども行っています。
制作パートナーとして、企業に寄り添い、成長を後押しするご提案をしています。

 

会社案内から始まるブランド力強化

今、広報やブランディングにかける時間がなかなか取れない製造業の皆さまにこそ、見直していただきたいのが「会社案内」です。

御社の想い、技術力、魅力を、紙やデータに乗せて「伝わる形」にすることで、社員の意識も変わり、社外からの評価も変わる。
そしてなにより、未来の仲間や取引先との新しいご縁を生むかもしれません。
私たちは、そうした大切な“最初の印象づくり”を、一緒に考え、形にしていきます。

 

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株式会社HET
長谷川 嵩


“求人広告を出す前に”やるべきことって、実はあります  

“求人広告を出す前に”やるべきことって、実はあります  

20255月18

 

地域の求人誌を、なぜ読むのか

私は普段から、地元の飲食店やスーパーなどに置かれている求人誌を手に取るようにしています。

それは単なる興味や好奇心ではなく、どんな業界がどれだけの人材を必要としていて、どんな条件が提示されているのか、地域の労働市場の実態を把握するための情報収集の一環です。

また、地元で活動している転職エージェントのサイトや掲載企業のホームページも確認しながら、採用の動向を掴むことを習慣にしています。どの業界が伸びているのか、どの企業が採用に力を入れているのか、これらの情報は経営判断に直結するからです。

 

求人誌にあふれる“似たような言葉”

求人誌をめくってみると、「人材募集中」「未経験歓迎」「高収入」といった言葉が連なり、イメージ写真や笑顔のモデルが掲載されたページばかり。

でも、そうした広告が本当に求職者の心を動かしているのかといえば、疑問が残ります。

その企業の人となりや想い、働く人々の表情、雰囲気、仕事に対する姿勢など、「この会社で働きたい」と思える要素が、どれだけ表現されているでしょうか

 

給与だけで勝てない時代

地元の経営者同士の会話の中では、必ずといっていいほど「給与は上げてあげたいけれど難しい」という話が出てきます。

特に、初任給だけを引き上げると、既存社員の給与も調整しなければならない。そうなると、会社の財務に大きな影響を及ぼしてしまう。これは中小企業にとって非常に現実的で深刻な課題です。

私自身も、人を大量に雇っているわけではありませんが、自社の未来を考えるとき、人件費の重みは常に意識しています。

 

じゃあ、何で選ばれる会社になるか

給与で差がつけられない場合に、どうすれば求職者から選ばれる会社になれるのでしょうか。

それは、企業の理念や社会的意義、社内文化や人間関係といった「見えにくいけれど重要な価値」を、どう見えるかたちにして伝えられるかどうかにかかっています。

つまり、企業の“意味”を伝えること。

今は、給与や勤務時間だけではなく、「この会社で働くことが自分の人生にどう影響するか」を真剣に考える時代です。

 

“紙に出す前に”やるべき設計

ハローワークや求人誌への掲載を否定するわけではありません。

でも、それを「最初の接点」にしてしまうと、せっかくの出会いが“通り過ぎるだけ”の関係で終わってしまいます

本当に必要なのは、その求人を見てくれた人が、次に「検索」し、「調べ」、納得して応募に至るまでの情報設計です。

会社のWebサイトに代表者の言葉があるか、スタッフのリアルな顔が見えるか、更新されているか。SNSが動いているか、口コミに対応しているか。

すべてが「この会社、大丈夫かな」と思わせるきっかけにもなれば、「ここで働いてみたい」と思わせる理由にもなります。

 

HETが提供する“広報設計”

弊社HETでは、求人広告の前段となる情報設計の支援を行っています。

たとえば、採用パンフレットや説明動画の制作。スタッフインタビューの編集や写真撮影。企業の魅力を引き出し、言葉にするお手伝い。SNS運用のサポートや、広報体制の内製化支援まで、多面的にご支援可能です。

私たちは、単なるグラフィックデザイン会社ではありません。

人材を惹きつけ、未来の仲間との接点を築くための、コミュニケーション全体をデザインする会社です。

 

求職者に「選ばれる」会社になるために

給与や勤務時間が全てではなくなった今、会社の価値は「どう伝えるか」で決まってきます。

求人広告を出す前に、企業のあり方を見つめ直し、魅力を整理し、共感される発信へとつなげていく。

そのための設計に、ぜひ私たちHETをご活用ください。

 

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長谷川 嵩