諏訪圏工業メッセで感じる、地域展示会の可能性

諏訪圏工業メッセで感じる、地域展示会の可能性

2025年6月1

今月下旬、私が拠点を構える諏訪地域で開催される「諏訪圏工業メッセ2025」が、今年も岡谷市民総合体育館とテクノプラザおかやを会場に開催されます。

来場者数はおよそ20,000人、出展企業は300社以上。
地域の製造業を中心に、多様な業種が集まるこの展示会は、いわば“地元企業の晴れ舞台”とも言える大切な場です。

私も毎年欠かさず足を運んでいて、普段お世話になっている企業様や、地元クライアントのブースを巡り、現場の熱量を感じたり、企業の取り組みに触れたりと、貴重なインプットの場としています。

地元ならではの展示会に、足りないもの

東京で働いていたころ、私はビッグサイトや幕張メッセといった全国規模の展示会場で、担当ブースでも数千万円、主催業では数億円単位のイベントの企画・運営に関わっていました。

その経験と比較してしまうと、どうしても「規模」や「予算」の差は感じてしまいます。
来場者の数も、スペースの自由度も限られていて、「できること」の幅も狭く感じることもあるでしょう。

でも、私は「地方の展示会が劣っている」とは思っていません。
むしろ、限られた中でどう爪痕を残すか、どう“伝えるか”を本気で考える企業にとっては、こうした地域展示会こそ腕の見せどころだと思っています。

ただ実際には、「お付き合いだから出展してる」「顔を出すことが目的」そんな空気がブースのあちこちから漂ってくることもあります。
パンフレットをただ置いているだけ。
説明も聞き取りづらくて、結局よくわからなかった。

そんな状態でブースを後にする来場者は、果たして“次”のアクションを起こしてくれるのでしょうか?
私は毎年、もったいないなあ……と感じています。

 

展示会は、目的を持って設計するもの

限られた予算、限られた人手、限られた空間。
だからこそ、展示会というのは「目的」を明確にして、その目的に応じた設計をしていく必要があります。

たとえば、ブースでの訴求を諦めて、その代わり後日開催する自社イベント(プライベートショー)への誘導に特化する戦略もあります。
アンケート獲得に集中するなら、名刺と引き換えに配るノベルティや、スタッフの声がけの仕方を徹底的に設計する。

どんな「結果」を求めるのか、そのためには「何を」伝えるべきか。
その情報を、どう表現し、どう届けるべきか。
それこそが私たちが担っている“展示会におけるコミュニケーション設計”の役割です。

 

経験を重ねたからこそ見えるもの

私が東京で会社員をしていた頃は、展示会やイベントの現場において、コンパニオンや運営スタッフを大勢手配し、アンケート回収の導線を緻密に組んだり、大型模型を使って説明困難な構造をわかりやすく可視化したりと、あらゆる方法を駆使してきました。

もちろんそれは、予算や体制のある企業での話です。
でも、たとえ規模が違っても、「来場者に何を残すか」「どんな印象で帰ってもらうか」という本質は同じはずです。

今の私は、そうした経験をもとに、地方の展示会に参加する企業様が“見込み顧客と出会い、つながり、育てる”ために必要な視点や工夫を提案しています。

 

足を運ぶのは、学びと応援のため

毎年、諏訪圏工業メッセに行くのは、単に挨拶のためだけではありません。
自分の地元で、どんな企業が、どんな想いで出展しているのかを知り、感じ、そこに自分がどんな支援ができるのかを考えるためです。

展示ブースのデザイン、空間設計、配布物の制作、アンケート導線、SNSとの連携、事後の顧客フォロー体制──

東京時代に培ったあらゆるノウハウを活かして、地元企業の挑戦を支えられる存在でありたいと願っています。

「展示会、こんなことやってみたいんだよね」

そう言ってくれる企業様が一社でも増えたら。
そして私が、そんな一歩に並走できる存在でいられたら。

そんな思いを込めて、今年も私は、工業メッセの会場を歩き回っているはずです。

 

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株式会社HET
長谷川 嵩


社員が辞めない会社にある"もうひとつの福利厚生"

社員が辞めない会社にある”もうひとつの福利厚生”

20255月30

 

社内制度づくりに、向き合っていますか?

「会社案内は大切です」「映像も必要です」と、日々いろんな提案をさせていただいていますが、今日は少し違うテーマをお話ししたいと思います。

それは、“社員が辞めない会社”が持っている、目に見えにくいけれど確実に効いている「福利厚生」の話です。

 

「場」をつくる力は、空気を変える

正直に言いますが、私は地域の草取りとか、花壇整備とか倉庫の整理など、通常業務と異なる「作業系一体感づくり」みたいなものが昔からちょっと苦手でした。

東京で会社員だったころ、そういう活動は「ああ、またか……」と思っていたタイプです。

でも一方で、社内イベントや運動会などの企画・演出・運営は誰よりも張り切ってやっていました。社内報奨制度や忘年会の企画、社員表彰の演出。自分が社員として関わったときも、そういう場が“自分を認めてもらえたと感じた瞬間”だったからです。

「いていい場所」だと社員が思える会社は強い

今、広告会社として、企業のブランディングや組織づくりに関わる中で強く思うのは、

社員が“ここにいていいんだ”と思える仕組みが、離職率を下げるという当たり前だけど見過ごされがちなことということです。

たとえば、製造業のある会社では、現場チーム単位の活動(小集団活動と呼ぶことが多いようですが)をしっかり設計していて、

毎月の改善提案の発表、チームごとの成果を年数回表彰、自由参加でのレクリエーション費の支給といった施策を導入していました。

その結果、改善活動が活発になるのはもちろん、「自分の意見が役に立った」「仲間に感謝された」といった体験が、仕事のモチベーションにつながっているのだろうと感じました。

本当に“効く”福利厚生とは何か

福利厚生と聞くと、給料、休み、昼食補助など、数字で測れる項目に目が行きがちです。

でも実際に社員が会社を辞める理由は、上司と合わない、誰にも相談できない、自分が評価されていないと感じる──といった「空気」や「文化」に起因することが多いのです。

私自身もかつては、会社員として評価制度の設計に関わったことがありました。経営層と社員の思いをつなぐ制度の在り方を真剣に考えてきた経験があります。

また、採用担当としてビッグサイトの大型採用イベントで面接官として現場に立ち、何百人という学生や求職者と向き合ったこともありました。今では立場が変わり、第三者的な視点で採用活動全体を見直し、制度や仕組みの支援ができるようになったと実感しています。

文化を支える“仕組み”づくりの提案

たとえば、上司を評価する360度評価の導入、無記名アンケートでチームごとの悩みを見える化、コミュニケーションの偏りや断絶を“仕組み”で補う──

こうしたことをきちんと整えることで、「ここにいてもいい」という感覚が生まれてくると私は考えています。

もちろんその一歩目として、どんな設問にすれば社員の本音が聞けるか、どう設計すれば導入後も“回る”制度になるか──そんな設計段階から、私たちは関わることができます。

会社は“社員の目線”で見られている

忘れてはいけないのは、社員は、会社が自分をどう扱っているかをちゃんと見ている、ということ。

「うちはそんなイベントやらないから」と思っている会社でも、実は社員は“場”を求めていたりするものです。

派手なことをする必要はありません。その会社の文化に合ったやり方で、ちゃんと設計することが大事です。

組織の空気づくりから支援します

もし今、御社の中で

離職が止まらない、若手が定着しない、組織がどこかバラバラな感じがする──

そんな課題感があるとしたら。

数字では測れない“もうひとつの福利厚生”のあり方、今一度考えてみませんか?

必要があれば、私たちが“中の人の経験”も踏まえながら、制度設計や調査設計からお手伝いします。

社員が辞めない会社には、仕組みと心があります。

 

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株式会社HET
長谷川 嵩


会社案内は“会社の鏡”──製造業が今、見直すべき理由 

会社案内は“会社の鏡”──製造業が今、見直すべき理由 

20255月22

 

日々の現場業務に追われて見落としがちな「広報活動」

製造業においては、日々の現場対応や納期管理、品質維持に注力するあまり、会社案内や広報資料の整備が後回しになっているケースが少なくありません。
ただ、私たちが実際にお付き合いしている製造業のクライアント様を見ていて強く思うのは、「会社案内は単なるパンフレットではない」ということです。
それは、その会社の思想、文化、働く人の姿勢、未来へのビジョンを映し出す“企業の鏡”のような存在であり、営業ツールとしてだけでなく、信頼を得る手段そのものなのです。

 

まず「誰に」「何を」伝えるのか──目的設計の重要性

会社案内を作る際、最初にすべきことは「誰に」「何を伝えたいか」の明確化です。
顧客向け資料なのか、採用向け資料なのか、それとも金融機関や株主など対外的な信頼を得るための資料なのか。
目的によって構成も文言もビジュアルも変わってくるため、ここを曖昧にしたまま制作に入ると「よくある資料」になってしまいがちです。
私たちHETでは、ヒアリングを通してその企業の歴史や業界でのポジション、経営者の想いなどを丁寧に引き出し、最適な構成をご提案しています。

また、文章やコピーライティングに関しても、御社のトーンやターゲット層に合わせてゼロから制作いたします。どんなメッセージを、どのような言葉で届けるべきか。ブランドとしての一貫性を重視しながら、最適なライティングを行います。

 

“見せ方”次第で伝わり方は大きく変わる

製造業の会社案内において、写真やデザインのクオリティは非常に大きな意味を持ちます。
古い機械の写真や、過去に撮影された解像度の低い画像を使い続けていませんか?
それでは、どれだけ良い技術があっても「古い会社」「なんとなく頼りない会社」という印象を与えてしまう可能性があります。

弊社では、工場の稼働風景、働く社員の真剣な表情、製品の細部までしっかりと伝わる写真撮影と、それを活かすデザイン設計をセットでご提供しています。
視覚的に“信頼される会社”であることをしっかりと印象付ける工夫は、資料の読み手にとって大きな安心感となります。

また、紙媒体の会社案内で使用した素材は、Webサイト、SNS、採用LPなど、デジタル媒体への二次活用も想定して設計します。媒体をまたいで一貫性をもったブランド発信ができるよう、導線設計や連携支援も承っています。

 

更新の手を止めない──「今」を反映させ続けること

一度作った会社案内を何年も使い続けている企業は少なくありません。
しかし、採用市場でも取引先との関係性でも、常に「今」の企業の姿を発信し続けることが重要です。
組織変更、設備投資、導入技術の進化、新しい社員や代表者の交代──企業は常に動いています。
だからこそ、資料も“動いて”いなければならないと考えています。
更新を怠ることで、古い情報が誤解や不信につながるリスクもあるのです。

 

「資料づくり」はコストではなく投資

経営者の皆さまとお話をしていると、「今はとにかく現場優先で」「まずは目の前の納品を」とおっしゃる方がとても多いです。
ですが、営業の場面で「会社案内がない」「古い」「分かりづらい」ことで、せっかくの出会いをチャンスにできなかったこと、ありませんか?
資料づくりは“経費”ではなく“投資”です。

HETでは、限られたご予算の中でも最大限に価値を届けられるよう、柔軟な構成提案や印刷なしのデジタル化支援なども行っています。
制作パートナーとして、企業に寄り添い、成長を後押しするご提案をしています。

 

会社案内から始まるブランド力強化

今、広報やブランディングにかける時間がなかなか取れない製造業の皆さまにこそ、見直していただきたいのが「会社案内」です。

御社の想い、技術力、魅力を、紙やデータに乗せて「伝わる形」にすることで、社員の意識も変わり、社外からの評価も変わる。
そしてなにより、未来の仲間や取引先との新しいご縁を生むかもしれません。
私たちは、そうした大切な“最初の印象づくり”を、一緒に考え、形にしていきます。

 

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長谷川 嵩


“求人広告を出す前に”やるべきことって、実はあります  

“求人広告を出す前に”やるべきことって、実はあります  

20255月18

 

地域の求人誌を、なぜ読むのか

私は普段から、地元の飲食店やスーパーなどに置かれている求人誌を手に取るようにしています。

それは単なる興味や好奇心ではなく、どんな業界がどれだけの人材を必要としていて、どんな条件が提示されているのか、地域の労働市場の実態を把握するための情報収集の一環です。

また、地元で活動している転職エージェントのサイトや掲載企業のホームページも確認しながら、採用の動向を掴むことを習慣にしています。どの業界が伸びているのか、どの企業が採用に力を入れているのか、これらの情報は経営判断に直結するからです。

 

求人誌にあふれる“似たような言葉”

求人誌をめくってみると、「人材募集中」「未経験歓迎」「高収入」といった言葉が連なり、イメージ写真や笑顔のモデルが掲載されたページばかり。

でも、そうした広告が本当に求職者の心を動かしているのかといえば、疑問が残ります。

その企業の人となりや想い、働く人々の表情、雰囲気、仕事に対する姿勢など、「この会社で働きたい」と思える要素が、どれだけ表現されているでしょうか

 

給与だけで勝てない時代

地元の経営者同士の会話の中では、必ずといっていいほど「給与は上げてあげたいけれど難しい」という話が出てきます。

特に、初任給だけを引き上げると、既存社員の給与も調整しなければならない。そうなると、会社の財務に大きな影響を及ぼしてしまう。これは中小企業にとって非常に現実的で深刻な課題です。

私自身も、人を大量に雇っているわけではありませんが、自社の未来を考えるとき、人件費の重みは常に意識しています。

 

じゃあ、何で選ばれる会社になるか

給与で差がつけられない場合に、どうすれば求職者から選ばれる会社になれるのでしょうか。

それは、企業の理念や社会的意義、社内文化や人間関係といった「見えにくいけれど重要な価値」を、どう見えるかたちにして伝えられるかどうかにかかっています。

つまり、企業の“意味”を伝えること。

今は、給与や勤務時間だけではなく、「この会社で働くことが自分の人生にどう影響するか」を真剣に考える時代です。

 

“紙に出す前に”やるべき設計

ハローワークや求人誌への掲載を否定するわけではありません。

でも、それを「最初の接点」にしてしまうと、せっかくの出会いが“通り過ぎるだけ”の関係で終わってしまいます

本当に必要なのは、その求人を見てくれた人が、次に「検索」し、「調べ」、納得して応募に至るまでの情報設計です。

会社のWebサイトに代表者の言葉があるか、スタッフのリアルな顔が見えるか、更新されているか。SNSが動いているか、口コミに対応しているか。

すべてが「この会社、大丈夫かな」と思わせるきっかけにもなれば、「ここで働いてみたい」と思わせる理由にもなります。

 

HETが提供する“広報設計”

弊社HETでは、求人広告の前段となる情報設計の支援を行っています。

たとえば、採用パンフレットや説明動画の制作。スタッフインタビューの編集や写真撮影。企業の魅力を引き出し、言葉にするお手伝い。SNS運用のサポートや、広報体制の内製化支援まで、多面的にご支援可能です。

私たちは、単なるグラフィックデザイン会社ではありません。

人材を惹きつけ、未来の仲間との接点を築くための、コミュニケーション全体をデザインする会社です。

 

求職者に「選ばれる」会社になるために

給与や勤務時間が全てではなくなった今、会社の価値は「どう伝えるか」で決まってきます。

求人広告を出す前に、企業のあり方を見つめ直し、魅力を整理し、共感される発信へとつなげていく。

そのための設計に、ぜひ私たちHETをご活用ください。

 

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株式会社HET
長谷川 嵩


SNSは“投稿”じゃなくて“設計”だ──再び任せていただいた運用代行に思うこと

SNS投稿じゃなくて設計──再び任せていただいた運用代行に思うこと 

20255月15

 

「もう1度!」と運用代行のご相談をいただきました 

最近、あるクライアント様からInstagram運用代行についてのご相談をいただきました。 

実はこのクライアント様、以前に弊社でSNSアカウントを運用させていただいていたのですが、社内予算の都合でいったん運用を止めることとなり、その後しばらくの間、更新が止まっていた状態でした。 

そして今回、「やはり再びお願いしたい」という形でお声がけいただきました。 

こうした戻ってきてくださるというのは、何よりも嬉しい瞬間です。

 

大切なのは目的に合った体制設計です 

SNS運用というと「誰かが投稿すればいいんでしょ」と思われがちですが、実際はそう単純な話ではありません。 

社内でやるのか、外部に委託するのか、あるいはその中間── 

各企業によってリソース・目標・予算・現場の状況が異なる中で、私たちが重視しているのは「理想と現実をすり合わせる設計」です。 

最初から丸投げでもいいですし、「どうやればいいのかわからない」場合は一緒に戦略を考えるところから始めます。

 

 

アカウントが止まるダメージは想像以上 

SNSアカウントが突然止まると、ユーザーは「もう営業していないの?」「ブランドの勢いがなくなったのかな?」といった印象を持ってしまうことがあります。 

これまで築いてきた信頼や世界観、ファンとの関係性が、一気に静まり返ってしまう── 

「情報発信の継続性」は、SNS運用においてとても大きな要素だと改めて感じました。

 

現場スタッフにとっての“SNS業務の難しさ 

広報のご担当者や現場スタッフの方にとって、SNSの投稿というのは見えづらい仕事です。 

業務の合間にスマホをいじっている姿が、他部署の方からは「ゲームしてるの?」「ネットサーフィン?」と誤解されてしまうことも。 

弊社ではそういった社内理解の壁を超えるために、社内報や説明資料の制作、マニュアル整備、役職者向けレクチャーなどもサポートしています。

 

社内で育てたいのか、外注で成果を出したいのか 

SNS続けることが大前提です。 

そのためには、まず企業が「どうしたいのか」「社内でやるのか」「外注するのか」を明確に決める必要があります。

今の時代、「やらない!」は無いでしょう…!

 

弊社では、 

社内で運用していきたい企業向けの育成支援型プラン 

外注して成果を重視したい企業向けのフルサポート型プラン 

一部アウトソース・一部内製のハイブリッド型プラン 

など、柔軟に対応しています。 

 

 

SNS時間と信頼で育てるメディア 

「バズらせて」「すぐフォロワーを増やしたい」という要望を耳にすることもありますが、SNSは基本的にじっくり育てていくメディアです。 

ブランドイメージの構築、ファンとの関係性づくり、信頼の蓄積。 

これらは一朝一夕でできるものではありません。 

だからこそ、継続して、適切に、戦略的に運用していく価値があるのです。

 

SNS、任せてよかったと言ってもらえるように 

私たちは、ただ投稿代行をするだけの会社ではありません。 

「社内でやるか」「外注するか」──その判断のための情報整理から始め、必要があればマニュアルも作り、体制も整える。 

そして運用が始まったら、成果を見ながら改善し続ける。 

そんな伴走型のSNS支援を、これからも大切にしていきたいと考えています。 

社内運用に限界を感じている方も、これからSNSに力を入れたいと考えている企業様も、 

ぜひお気軽にご相談ください。 

 

任せてよかったと言っていただけるよう、私たちは全力で取り組みます。 

 

株式会社HET

長谷川 嵩


“メニュー表を作ってください”から始まった、サービス全体のデザインプロジェクト

【飲食業向け】サービス全体のデザインプロジェクト

2025年5月2日

ご依頼は「飲み比べメニューを作ってください」から始まった

現在、弊社がクリエイティブを担当させていただいているとある飲食店様から、「日本酒の飲み比べメニュー表を作ってほしい」というご依頼をいただきました。

ご依頼自体はとてもシンプルで、飲み比べ用のメニュー表を制作してほしいというもの。ですが、弊社ではそれを「ただのメニュー制作」としては捉えませんでした。

なぜなら、飲み比べという体験そのものを成立させるには、メニュー表だけではなく、提供の仕組み、スタッフのオペレーション、そしてお客様の行動導線に至るまで含めてデザインされている必要があると考えているからです。

メニューは“情報”ではなく“体験の導線”である

地域柄、訪れるお客様には外国人観光客の方も多く、日本酒に対する知識や文化的な背景も多様です。

そこで、ただ酒の名前を並べるのではなく、「日本酒とは何か」を伝える簡潔な情報を英語で付記し、それぞれの味の特徴をビジュアルとともに伝える設計にしました。

同時に、店舗スタッフの皆様にとっても「外国人のお客様から毎回同じ質問を受ける」負担を軽減できるよう、必要な情報を事前にメニュー内に盛り込み、注文がスムーズに完了するよう導線を設計しました。

 

サービス全体を「デザイン」するということ

オーダーの仕組みについても、ただ選んでもらうのではなく、「オーダーシート形式」にすることで、ミスを限りなくゼロに近づける工夫を施しました。

選んでもらった日本酒にはそれぞれテーマカラーやナンバーを付け、提供時にもスタッフが迷わずお酒を出せるように配慮

また、そのお酒を提供するトレイのサイズから、並べ方、注ぎ口の向きに至るまで、「提供時の美しさ」や「視認性」「間違いのなさ」を徹底して設計。これもすべて、弊社が担う“デザイン”の範疇だと考えています。

 

SNS時代に欠かせない「魅せる」デザイン

来店されたお客様に「思わず写真を撮って投稿したくなる」ような工夫も随所に盛り込みました。

提供用のプレートは、光の反射まで意識したカラーリングとレイアウトに。メニューも手に取って映えるデザインで、ブランド価値を高めるきっかけに。

情報・体験・ビジュアル、そのすべてがひとつに繋がるデザイン体験を構築することを目指しました。

 

デザインはリモートで完結。でも思考は深く、距離は近く

お忙しい飲食店様にとって、密な打ち合わせは難しいこともあります。

そのため弊社ではLINEやメール、チャットツールを活用し、リモート完結を前提とした円滑なコミュニケーション体制を整えています。

必要な情報はできる限り“画像ベース”でやりとりを行い、店舗側が迷わず対応できるようサポート体制も構築しました。

 

私たちが選ばれる理由を考える

私たちのクリエイティブは、ただグラフィックを仕上げることが目的ではありません。

お客様のオペレーション全体を見据えた“サービス設計”としてのデザインを提供すること。これが、弊社が掲げるスタンスです。

一般的なデザイン料金と比較すると、決して“安い”とは言えないかもしれません。

しかし、スタッフの負担を減らし、お客様の体験価値を高め、ミスを防ぎ、売上やブランド価値を向上させる仕組みまでを考え抜いたデザインには、必ず“結果”が宿ると信じています

今回の飲み比べ企画も、クライアント様にご満足いただけたことが何よりの成果です。今後この企画がどう育っていくかを見守りつつ、引き続きクライアントのビジネスに伴走していければと考えています。

 

株式会社HET
長谷川 嵩


“またお願いしたい”と言ってもらえること──信頼でつながるロゴ制作の現場から

“またお願いしたい”と言ってもらえること──信頼でつながるロゴ制作の現場から

2025年4月25日

新たな挑戦に伴走しています

現在、ある企業様のロゴ制作を担当させていただいています。

このご依頼主は、かつて別の企業で弊社とお取引のあったご担当者で、今回は新たに起業されるとのこと。その立ち上げに伴うロゴ制作を、再び弊社にお任せいただくこととなりました。

こうしてご縁が続き、「またお願いしたい」と言っていただけることほど、クリエイターとして嬉しいことはありません。

起業の瞬間に選ばれるということの意味

私自身も経験がありますが、起業というのは決して平坦な道のりではなく、不安と希望が交差する繊細な時間です。

その大切なタイミングで、会社の顔となる“ロゴ”の制作パートナーに弊社を選んでくださったということは、単なる外注ではなく“信頼”そのものであると感じています。

だからこそ、「きちんとしたものを」「意味のあるものを」お届けしたい。ロゴ一つに込められたその想いを、私たちは決して軽くは扱いません。

 

ロゴ制作=AIでもできる時代。でも、私たちに依頼される理由

いまやロゴは、AIを使えば無料で生成できますし、数千円で手軽に発注できるサービスも多数存在しています。

それでも、私たちのような“高価格帯”と呼ばれるプロフェッショナルにロゴ制作を依頼してくださる方々がいるという事実は、非常に重く、ありがたいことです。

私たちの仕事は、「かっこいい」や「おしゃれ」といった表面的な魅力だけではなく、その会社のビジョン、価値観、未来像を一つの“かたち”に落とし込むプロセスそのもの。

対話の中で言語化される想いや、業界背景を踏まえた解釈、事業の方向性と整合した提案。AIにはできない、人と人のやり取りの中でしか生まれない要素が、確かにあると信じています。

 

ロゴは“マーク”ではなく“機能”である

ロゴ制作においては、デザインの見た目以上に“機能性”が求められます。

まず、他社ロゴとの類似性チェックや盗用の回避は基本です。その上で、以下のような多様な展開に対応できる構成を設計しています。

– 横組・縦組
– モノクロ版・白抜き版
– 英語表記バージョン
– アイコン展開(SNSやアプリアイコン用)
– カラー設定(CMYK/RGB/Webカラーなど)
– ロゴ規定(使用範囲・余白・縮小率・NG例を含むマニュアル化)

これらをトータルで設計・制作し、「社内で迷わず使える」「印刷・Web・動画すべてに適応できる」状態で納品しています。

 

クライアントの未来に責任を持てるロゴを

ロゴは、会社のアイデンティティそのものです。名刺、Webサイト、SNS、会社案内、社章、社用車、のぼり、イベントツール…あらゆるところで使われ、企業の顔として長年機能します。

だからこそ、私たちは目の前の“制作物”ではなく、そのロゴが未来にわたって果たす“役割”を見据えて仕事に取り組んでいます。

デザインを通じて信頼関係を築き、未来に寄り添うブランドの根幹を一緒につくる。そんな気持ちで、日々クライアントと向き合っています。

ご依頼くださった皆さまに、心からの感謝を。
そしてこれからも、“意味のあるかたち”を、一つひとつ丁寧につくっていきたいと思っています。

 

株式会社HET
長谷川 嵩


ゴールデンウィークも、いつも通りお仕事しています

ゴールデンウィークも、いつも通りお仕事しています

2025年4月19日

弊社は連休中も営業します

いよいよ大型連休が近づいてきましたが、皆さまご予定はいかがでしょうか?

株式会社HETでは、今年のゴールデンウィーク期間中も通常どおり営業しております。

私たちは少数精鋭の小さな会社ではありますが、そのぶんフレキシブルにスケジュールを調整できる強みがあります。

スタッフそれぞれの休暇の希望をうまく組み合わせつつ、お客様のご要望や納期に合わせた体制を整えております。

 

“急ぎでお願いしたい”という声に応えるために

この時期、企業様によっては「連休中にコンテンツを仕上げたい」「連休明けすぐにリリースしたい」といったご依頼をいただくことがあります。

そういったお急ぎ案件にもできるだけお応えしたい。そんな思いから、今年のGW期間も休まず稼働することにいたしました。

“必要なときに、必要な対応ができること”
これが、私たちが大切にしている姿勢のひとつです。

 

とはいえ、決して“365日働きづめ”というわけではありません。

バランスを取り合いながら、生活リズムや家族との時間も尊重し、適切にお休みをいただいています。

無理をしてまで働くのではなく、必要なときに、必要な力を発揮できるように。そんな体制づくりを心がけています。

 

お困りごとがあれば、いつでもご相談ください

連休中でも、「こんなことお願いできるかな?」「連休明けすぐに納品したいけど…」というご相談があれば、どうぞ遠慮なくご連絡ください。

いつでも、どこでも、誠実に寄り添える制作会社でありたい。

そんな思いを胸に、今年のゴールデンウィークも、いつもと変わらず“お客様第一”で頑張ってまいります。

 

株式会社HET
長谷川 嵩


納品して終わり、じゃない──東京の現場を見に行ってきました

納品して終わり、じゃない──東京の現場を見に行ってきました

2025年4月9日

東京でのイベント現場を見学してきました

先日、弊社でクリエイティブを担当させていただいたイベントの現場を見に、東京まで足を運びました。

今回の案件は、イベント全体の運営ではなく、ビジュアル関連の制作物──看板やポスター、サイン、グッズなどのクリエイティブ部分のみを担当させていただいたものです。

基本的に業務はすべてリモートで完結しており、制作・納品も問題なく進行しましたが、「実際に現場でどう使われているか」を確認したいという思いから、現場へ伺いました。

 

リモートで完結できるけれど、“現場に行く理由”がある

弊社では、日常的に東京や全国のクライアントとリモートでやり取りをしています。

制作フローもクラウドベースで整備されており、対面でなくても何ら支障なく、効率よく、かつコストを抑えて業務を進めることが可能です。

それでもなお、イベント案件に関しては「現場で実物を見る」ことが極めて大事だと感じています。

納品したサインが実際の空間でどう見えるか、動線に対して視認性はどうか、掲示位置は適切だったか──これは画面上だけでは判断できない“空気感”があるからです。

 

“納品して終わり”ではない、伴走型のデザイン会社でありたい

制作会社の中には、納品が済んだら役割終了というスタンスのデザイン会社もあるかもしれません。

しかし弊社は、納品後に「実際どうだったか?」を自ら確かめに行くようにしています。

現場視察やクライアントへのご挨拶にかかる交通費や滞在費は、原則として弊社が自費で負担しています。

これは単なるマナーや気持ちの問題ではなく、次の改善につなげるための大切な投資だと考えているからです。

 

実際に現場に行って見えたこと

今回の現場では、来場者の導線に対してどこにサインを設置すべきか、ポスターの掲示場所は視認性が良かったか、グッズの売り場でどのようにクリエイティブが生かされていたかなど、現場でなければ気づけなかった点が多々ありました。

同行した弊社の担当デザイナーも、「画面上では想像できなかった課題や工夫に気づけて勉強になった」と話していました。

このような経験の積み重ねが、次の案件に向けての改善提案や、説得力ある提案書の裏付けになっていくのだと感じています。

 

「安い・早い」ではない、責任ある制作パートナーであるために

私たちは、オンラインだけで完結する「安くて早い制作会社」ではありません。

ご依頼いただいたからには、最後まで責任を持ち、納品物がきちんと機能していたかを確かめたい。

そして、クライアントのブランドがその場でどう見られていたのか、来場者の反応はどうだったかを感じ取り、より良いご提案に繋げていく。

そういった一つひとつの積み重ねが、信頼されるパートナーとしての土台になると信じています。

これからも“届けて終わり”ではなく、“届けた先”まで見届ける会社でありたいと思います。

 

株式会社HET
長谷川 嵩


リアルイベントに、やっぱり私は心を動かされる──インターペッツに行ってきました

リアルイベントに、やっぱり私は心を動かされる

2025年4月6日

展示会に行ってきました

先日、東京ビッグサイトで開催された「インターペッツ」に足を運んできました。

弊社では、看板犬・看板猫として私のInstagramにたびたび登場するメンバーがいます。社内でも動物との暮らしを大切にしており、私自身もペット関連の市場には日頃から関心を持っています。

広告事業とは別軸で、いつかペット関連の事業にも関わっていきたいという思いがあり、今回は情報収集と学びを兼ねて来場しました。

展示会を“来場者目線”で見て、感じたこと

久しぶりに一来場者として展示会を巡りましたが、改めて「やっぱり展示会って面白い」と感じました。

特に印象的だったのは、偶然の出会いの多さです。事前情報だけでは知り得なかった商材、独自の視点で作られたサービス、そして空間そのものから伝わってくる熱意。

オンラインでは得られない“空気感”を吸い込める場所として、リアルイベントの価値を強く実感しました。

そして職業病なのか、会場設計やブース導線、スタッフの配置や搬入経路などもつい目が行ってしまいます。来場者でありながら、運営目線で頭の中はフル回転でした。

原点は展示会プロモーションにあった

私が広告業界に入ったばかりの頃、最初に手がけていたのが展示会や企業イベントのプロデュースでした。

幕張メッセ、東京ビッグサイト、パシフィコ横浜…。いわば「庭」と言ってもいいほど、現場で汗をかいてきました。

想定外のトラブルにも何度も遭遇しましたが、あの時期に“現場力”という武器を身につけられたことは、今でも自分の強みだと思っています。

当時の経験が、現在の私の思考や動き方、そして経営にも直結しています。

 

デジタルとリアル、そのはざまで

コロナ禍以降、展示会もオンライン化が進みました。コストパフォーマンスや効率、移動コストなどを考えれば合理的な選択だと思います。

しかし、リアルイベントにはリアルにしかない魅力があります。偶然の発見、人の熱量、空気の重み。

私自身、日頃はデジタルコンテンツやオンライン広告の世界にどっぷり浸かっていますが、それでもリアルイベントに触れるたびに心が動くのを感じます。

この自己矛盾とも言える感覚こそが、今の時代を象徴しているようにも思えます。

 

クライアントへ還元するために

展示会で感じたこと、得た知識や感覚は、これからの企画や提案の中に落とし込んでいきたいと考えています。

広告やクリエイティブに携わる以上、どれだけアンテナを高く張り、現場で感じた“気づき”を形にできるかが問われると思っています。

私を育ててくれた展示会の現場と、今も信頼してお仕事を任せてくださるクライアントの皆さまに、しっかり恩返しができるように。

これからもリアルとデジタルのはざまを歩きながら、学び続け、提案し続けていきたいと思います。

 

株式会社HET
長谷川 嵩