最近、「AIやCanvaで画像や動画は作れるようになったんだけど、その先をどうしていいか分からない」という相談が増えてきました。

  • とりあえず投稿まではできる
  • デザインそのものも、以前よりずっと整っている
  • でも、「それが売上や採用にどう効いているのか」が見えない

そんなモヤモヤを抱えている企業さんが、とても多いと感じています。

 

AIで作ったコンテンツは、“スタートライン”にすぎない

前回の記事でも書いた通り、今は

  • AIコピー生成ツールで文章を書く
  • 画像生成AIでイメージカットをつくる
  • Canvaでテンプレを使って、バナーやストーリーズを組む

といった「クリエイティブの入口」は、かなり内製しやすい時代になりました。

 

私自身も、イメージビジュアルの作成やラフ案の検討など、AIを日常的に活用していますし、クライアントにも積極的に使っていただいています。

ただ、どれだけツールが便利になっても、AIがやってくれるのは

「見た目として形になっているコンテンツを、とりあえず出せるようにする」

ところまでです。

 

そこから先の

  • 誰に
  • 何を
  • どの順番で
  • どうやって届けると
  • 最終的にどんな行動につながるのか

という“設計図”の部分は、相変わらず人間の仕事のまま残っています。

 

「AIで作ったけど、結局よく分からない」で終わらせないために

実際の現場で、こんな声をよく聞きます。

  • 「AIに頼んで毎日投稿してみたけど、採用の応募が増えたかどうかは分からない
  • 「営業資料をAIでキレイにしたけれど、商談の成約率に差が出ているかまでは追えていない
  • 「どの施策が効いたのか分からないので、来年の予算の付け方が毎回“勘”になってしまう

この状態が続くと、

  • 現場は「とりあえず続けているけど、手応えがない」
  • 経営は「何となくお金を使っている感じがして、不安」

という、どちらにとってもスッキリしない状況になります。

 

 

大事なのは、

「AIでコンテンツをつくる」

「AIを活用しつつ、売上や採用につながる仕組みをつくる」

をきちんと分けて考えることだと思っています。

 

 

外部パートナーが担うべきは「運用・設計・接続」の部分

では、AIやCanvaで“作る”ところまで社内でできる時代に、外部の制作会社や広告会社は何をするべきなのか。

私自身は、役割は大きく三つあると考えています。

 

1.「どこに時間とお金をかけるか」を一緒に決めること

  • どこはAIとテンプレで十分か
  • どこはプロがしっかり作り込んだほうがいいか

この切り分けは、社内だけで判断するのは意外と難しいものです。

例えば、

  • ロゴやブランドの「顔」にあたる部分
  • 会社案内や採用ページなど、長く使う“基幹コンテンツ”
  • 重要なプレゼンで使うスライドや動画

こういった箇所は、やはりプロの設計とクオリティコントロールが効いてきます。

逆に、

  • 日々のちょっとしたお知らせ投稿
  • 採用イベントのリアルタイムレポート
  • 社内の雰囲気が伝わるオフショット

などは、AIやテンプレートを使いながら、社内でスピーディーに回した方がよい場面も多いです。

「全部外注」か「全部内製」か、ではなく、

どこにプロを使って、どこをAI+社内で回すか

という配分を一緒に考えることが、外部パートナーの大事な役割だと考えています。

 

2.AIで作ったものを「ブランドの文脈」に乗せ直すこと

AIは「それっぽいもの」を作るのは得意ですが、

  • 自社の理念
  • これまで積み重ねてきたトーン&マナー
  • 既存のお客様が持っているイメージ

といった“文脈”まで理解してくれるわけではありません。

そこで私がよくやっているのは、

  • クライアントがAIで作ったラフ案やコピーをベースに
  • 表現のトーンを会社らしい言葉に整えたり
  • デザインの方向性をブランド全体の世界観にそろえたり

といった、「仕上げ」と「橋渡し」の部分です。

完全にゼロから外注するよりもコストは抑えつつ、

“その会社らしさ”を損なわずに世の中に出せるレベルまで、きちんと整える

この「最後の三割」を一緒に作るイメージに近いかもしれません。

 

3.「売上や採用につながる線」を一緒に引き直すこと

AIやCanvaでコンテンツが大量に作れるようになると、

どうしても「数」を追いがちになります。

  • 投稿数
  • 作ったバナーの本数
  • 生成したアイデアの量

もちろん、数も大事ですが、最終的に企業が見たいのは

  • 採用なら「何人の応募につながったか」

  • 営業なら「何件の商談・受注につながったか」

という成果の部分です。

 

だからこそ、

  • どの媒体から問い合わせが来たのかをアンケートで必ず取る
  • 採用のエントリーフォームに「どこで当社を知りましたか」を入れる
  • メールマガジンやLINEを使って、説明会後のフォロー導線を設計する

など、「コンテンツ」と「数字」をつなぐ仕組みづくりが必要になります。

 

ここは、まさに外部パートナーが冷静な目で入りやすいポイントです。

  • 社内だけだと、日々の運用で手一杯になってしまう
  • ツールのレポート画面を見ても、どう読み解けばよいか分からない

そんな時に、第三者として

「じゃあ、この3カ月はこういう指標で検証してみましょう」

と、現実的な“ものさし”を一緒に決めるのが、私のような立場の仕事だと考えています。

 

AIを“敵”にしない、というスタンス

HETとしては、AIやCanvaなどの内製ツールを“敵”だとはまったく思っていません。

むしろ、

  • うまく使えば、お客様側のコストも工数も確実に下がる
  • その分、本当にプロが必要な「設計・基盤づくり」に投資できる
  • 結果として、長期的な販促や採用活動が続けやすくなる

と考えています。

 

実際に、

  • お客様のCanvaアカウントと弊社のアカウントを連携して、共同編集する
  • AIで下書きした文章を共有していただき、こちらでブラッシュアップする
  • 「まずは社内でここまでやってみてください」と宿題を出し、その先の設計を一緒に考える

といった形で、「全部丸投げ」でも「全部自前」でもない、ちょうどいい中間地点を探るお付き合いも増えてきました。

 

「作れるようになったからこそ、“どこに効かせるか”を一緒に決めたい

AIやCanvaのおかげで、多くの企業が

  • これまで外注していたようなクリエイティブを
  • 少ないコストと時間で
  • 自分たちの手で作れるようになりました。

これは間違いなく、ポジティブな変化だと思います。

 

ただ一方で、

  • そのコンテンツが「何のために」「どこに効いているのか」
  • その取り組みに、どこまで時間と予算をかけるのが妥当なのか

といった“設計と判断”の部分は、むしろこれからの方が重要になっていくはずです。

 

もし、

  • 「AIでいろいろ作れるようになったけど、その先の戦略がぼんやりしている」
  • 「どこまで内製して、どこから外部に頼むべきか整理したい」
  • 「成果につながる“線”を、第三者と一緒に引き直してみたい」

そんなタイミングがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

 

AIや内製の力を前提にしながら、

「じゃあ、その先をどう設計すると、一番ムダなく効かせられるか」を一緒に考える。

それが、これからの制作会社・広告会社の役割だと私は思っていますし、

HETとしても、そのポジションでお役に立てればうれしく思います。

 

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