先日、とある企業様との打ち合わせで、こんなやりとりがありました。
「ロゴの規定書はお持ちですか?」とお尋ねしたところ、
「ロゴは前に依頼していたデザイン会社さんが作ったものがあります。PDFデータをお渡ししますね」とのご返答。
さっそく拝見すると、確かにロゴは存在していました。
ただし、用意されていたのはPDFデータが数点のみ。
カラー展開は1パターン、白黒や反転、アイソレーションの指定もなく、
規定書のような資料も存在しない状態でした。
正直に言うと、「これでは、どう使えばいいのか分からない」というのが本音でした。
ロゴは、デザインより“運用”が大事
ロゴを作るだけであれば、今はAIでも簡単に生成できますし、
「数千円で作れます」といった広告もたくさん見かけます。
ですが私たちは、ロゴそのものよりも「それをどう守り、どう育てていくか」にこそ価値があると考えています。
会社が長く続いていけば、営業担当者が変わることも、外注先が変わることもあるでしょう。
そのたびに「なんとなくの感覚」でロゴを扱ってしまえば、ブランドの一貫性はあっという間に崩れてしまいます。
「バラバラになっていく」現場の実態
実際にこんなことが起きています。
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拠点や営業所ごとにチラシのデザインがバラバラ
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営業部ごとにロゴの大きさも位置も異なる
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ブランドカラーが、見るたびに違う色で印刷されている
こうした現象の多くは、ルールが存在しない、もしくは伝わっていないことが原因です。
「ルールをガチガチに縛っても、誰も守らないんじゃないの?」
という声もよく聞きます。
それは事実です。だからこそ、守りやすい仕組み作りが必要なのです。
私たちがロゴ規定書を徹底して作る理由
弊社がロゴを制作させていただく際は、ロゴデータの納品だけで終わることはありません。
使用パターンを細かく定義した「ロゴ規定書」や、社内運用を想定した「運用マニュアル」もあわせてご提案しています。
それは、「誰が使っても同じ品質でブランド表現ができる状態」をつくるためです。
また、現場の混乱を防ぐために、
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担当者ごとの課題や業務内容をヒアリング
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実際に制作が発生しそうなツールを想定して検証
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拠点展開やスタッフ構成を加味して、ルールを最適化
といったプロセスも踏みながら、“運用できる”ガイドラインを作っています。
私たちのロゴづくりは「終わらない」
よく、「ロゴデータって、簡単に作れますよね」と言われることがあります。
確かに表面的にはそう見えるかもしれません。
でも、本当に大切なのはその先にあるブランド全体の価値を守る視点です。
だからこそ、私たちはこう考えています。
ロゴを作ることは、ブランドを育てるスタート地点。
それをどのように守り、どのように展開していくかまで考えるのが、私たちの仕事です。
“いい加減な納品”を、未来に残したくないから
お客様の目の前には、日々の業務に追われるスタッフがいて、
必要に迫られて制作物をつくる現場があります。
そこで正しく使われる仕組みがなければ、
せっかくデザインしたロゴも、あっという間に見た目も印象もバラバラになります。
私たちは「納品して終わり」ではなく、
“その先にある現場での運用”を想定したデザイン支援を常に意識しています。
もし、
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ロゴの使い方がバラバラで気になっている
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過去に作ったロゴのデータが十分でない気がする
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他社に相談しても、よく分からない説明ばかりされる
そんなお悩みがあれば、いつでもお声がけください。
一緒に、守れるブランドをつくっていきましょう。
お問い合わせはこちら。
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株式会社HET
長谷川 嵩
(※ブログ内の画像はイメージです)




