選ばれる理由は「技術」より「視点」だった話

2025年6月13日

 

最近、ひとつの大きな提案が実を結び、新しいお取引がスタートすることになりました。

とても嬉しいご縁だったので、今日は少しだけ、その裏側についてお話ししたいと思います。

 

コンペで勝つ、ということ

企業にとって、制作パートナーを選ぶというのは簡単なことではありません。

今まで付き合いのあった制作会社に声をかけるのは当然として、そこに「競合提案」をぶつけてみる。

いわゆる“コンペ”というやつです。

今回も、そんな構図の中で私たちHETがご相談を受けました。

ただし、後になってわかったのは、もともとお付き合いのあった会社さんが、私たちの提案を見た後で、そっくり同じような提案をしてきたということ。

しかも価格は圧倒的に安く。

まさに“後出しジャンケン”。

 

「安さ」と「本質」を天秤にかける

こんなとき、私たちは思いきって伝えます。

「安い」というだけで判断してしまうと、きっと後悔することになりますよと。

提案の中身には、ヒアリングから導き出した企画の意図、会社の理念に沿ったメッセージの構成、

営業シーンや展示会、採用まで見越した媒体展開の設計──

制作物という“点”ではなく、仕組みという“線”で考えてご提案しています。

「SNSも動画もできます」なんて当たり前。

問題は、何のために、どう活かすのか。

 

本気の提案には、熱がある

私たちは提案書に“熱”を込めています。

どんな写真を撮るか、どこで撮るか、どんな人に響かせるか。

そのために必要な導線設計、キャッチコピー、紙面構成、スタッフの動きまで含めて、丸ごと提案します。

決して「動画もやってますよ」なんて、ついでには言いません。

「御社が次のステージに進むために必要な仕組みを、一緒につくりたい」

そんな想いを正面から届けるための提案です。

 

クライアントの覚悟が、すべてを動かした

それでもやっぱり、安さは魅力的です。

人間だから当然です。

けれど、今回ご相談くださった企業の経営者様は、一度立ち止まって、本質的な価値に目を向けてくださいました。

そしてこうおっしゃってくれました。

「あなたたちの視点が、ウチには必要だと思った」

嬉しかったです。

本当に、心の底から。

 

信頼される理由は、“経験”ではなく“視点”

私たちは、ただの制作屋ではありません。

だからこそ、価格で勝負するつもりもありません。

中小企業が目指すべきビジョンを、どう伝えるか。

採用や営業で何を見せ、どんな印象を持ってもらうか。

その先のビジネスの成果をどう設計するか。

そうした「経営目線」「マーケティング視点」での提案こそ、

選ばれる理由になると信じています。

 

提案を真似されても、想いは真似できない

私たちの提案を見てから「ウチでも同じことができます」と言ってきた会社もありました。

でも、本当に大切なのは「やれるか」じゃなくて「気づけるか」「考えられるか」。

言われたことをやるのではなく、言われる前に考えること。

クライアントの想いに寄り添って、まだ見えていない価値を一緒に掘り起こすこと。

それが私たちの仕事です。

 

 

だから、これからも「伝える」ことを真剣に

今回の案件も、まだスタートラインに立ったばかりです。

でも、こうした出会いを通じて、改めて思いました。

「広告」って、結局“人と人の信頼の上に成り立っているんだな」と。

コンペで勝つことが目的じゃない。

制作物を納品することがゴールでもない。

その先の未来を、一緒に創っていけることが、何よりの価値だと思っています。

 

 

あなたの会社の「伝えたいこと」は何ですか?

それをどう届ければ、伝わるのか。

もし、少しでも気になったら、いつでもお声がけください。

私たちは、“伝える”を本気で考える広告会社です。

 

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株式会社HET
長谷川 嵩