小さなチームで、大きな現場を動かす──制作体制についてのお話

2025年2月18日

はじめに

現在、私たちは大手広告代理店様とともに、とある大規模なイベントのクリエイティブ制作に関わらせていただいています。
弊社クライアント様は一部こちらに記載がございます。
詳細はご紹介できないのですが、キャンペーンに関するもので、都内有数の商業施設を舞台にした話題性の高い取り組みです。

弊社が担当しているのは、イベントのロゴから始まり、スタッフTシャツ、ポスターやチラシ、SNS用のバナー、ノベルティグッズまで。
いわゆる“キャンペーンビジュアル全般”を横断的に制作しています。

 

どこまでが「デザイン」?

今回のような案件では、単にデザインデータを納品するだけではありません。
Tシャツのようなグッズ制作では、ボディの選定から印刷方法まで検討が必要ですし、チラシやポスターも紙質・部数・納品場所まできめ細かく調整が必要になります。

弊社では、こうした「実際に手元に届くもの」までを視野に入れた制作体制を整えており、必要であればグッズ納品や印刷物の納品調整も一括でお引き受けしています。
これは決して珍しいことではなく、広告業界では当然のことかもしれません。

ただ、弊社のような小規模な制作会社にとっては、それが「強み」として受け止められる場面が増えていると感じています。

 

プロジェクト単位で動く、柔軟なチーム体制

「それって御社で全部やってるんですか?」と驚かれることがあります。
実際には、各ジャンルの専門スタッフがプロジェクト単位で集まり、案件が終わると解散する──そんな動き方をしています。

これは、あのトヨタ自動車が採用している生産体制にも近い考え方です。
常に大きなチームを抱えるのではなく、必要な時に、必要な人材を、適切な人数で組織する。
この柔軟さこそが、私たちのような小さな会社にできる最良の“戦い方”なのだと思います。

状況や案件ごとのトーンに応じて最適な人材をアサインすることで、デザインの方向性にぴったり合った表現が可能になります。
また、社内リソースだけに頼らない体制だからこそ、スピードも柔軟性も担保できる。
この小回りの良さと判断力は、長年ご一緒しているお客様からも高く評価いただいているポイントです。

 

安心して任せてもらえる理由

「こんなにいろんなものを、ひとつの会社で任せられるとは思わなかった」
そんなお声をいただくことがあります。

規模の大小に関わらず、プロジェクトをきちんと設計し、適切な人材と進行管理を行えば、案件のスケールはしっかりと対応可能です。
そして何より、私たちは“クライアントの理想を叶えること”を最優先に考えています。

デザインだけではなく、進行の細かいところまで丁寧に。
目の前の「1点」だけではなく、その裏にある「全体の流れ」を見据えて動くこと。

こうした制作姿勢を信頼していただけているからこそ、長く続くご縁があり、また次の新しい挑戦に繋がっているのだと思います。

 

おわりに

イベントやキャンペーンに関わる制作業務は、想像以上に多岐にわたります。
だからこそ、安心してすべて任せられる“頼れるチーム”であることが、私たちの目指すかたちです。

「ロゴだけ」「ポスターだけ」では終わらない、その先まで。
デザインから納品管理まで一貫して対応できる制作パートナーとして、これからも一つひとつの仕事を丁寧に仕上げていきます。

株式会社HET
代表取締役
長谷川嵩