納品して終わり、じゃない──東京の現場を見に行ってきました

2025年4月9日

東京でのイベント現場を見学してきました

先日、弊社でクリエイティブを担当させていただいたイベントの現場を見に、東京まで足を運びました。

今回の案件は、イベント全体の運営ではなく、ビジュアル関連の制作物──看板やポスター、サイン、グッズなどのクリエイティブ部分のみを担当させていただいたものです。

基本的に業務はすべてリモートで完結しており、制作・納品も問題なく進行しましたが、「実際に現場でどう使われているか」を確認したいという思いから、現場へ伺いました。

 

リモートで完結できるけれど、“現場に行く理由”がある

弊社では、日常的に東京や全国のクライアントとリモートでやり取りをしています。

制作フローもクラウドベースで整備されており、対面でなくても何ら支障なく、効率よく、かつコストを抑えて業務を進めることが可能です。

それでもなお、イベント案件に関しては「現場で実物を見る」ことが極めて大事だと感じています。

納品したサインが実際の空間でどう見えるか、動線に対して視認性はどうか、掲示位置は適切だったか──これは画面上だけでは判断できない“空気感”があるからです。

 

“納品して終わり”ではない、伴走型のデザイン会社でありたい

制作会社の中には、納品が済んだら役割終了というスタンスのデザイン会社もあるかもしれません。

しかし弊社は、納品後に「実際どうだったか?」を自ら確かめに行くようにしています。

現場視察やクライアントへのご挨拶にかかる交通費や滞在費は、原則として弊社が自費で負担しています。

これは単なるマナーや気持ちの問題ではなく、次の改善につなげるための大切な投資だと考えているからです。

 

実際に現場に行って見えたこと

今回の現場では、来場者の導線に対してどこにサインを設置すべきか、ポスターの掲示場所は視認性が良かったか、グッズの売り場でどのようにクリエイティブが生かされていたかなど、現場でなければ気づけなかった点が多々ありました。

同行した弊社の担当デザイナーも、「画面上では想像できなかった課題や工夫に気づけて勉強になった」と話していました。

このような経験の積み重ねが、次の案件に向けての改善提案や、説得力ある提案書の裏付けになっていくのだと感じています。

 

「安い・早い」ではない、責任ある制作パートナーであるために

私たちは、オンラインだけで完結する「安くて早い制作会社」ではありません。

ご依頼いただいたからには、最後まで責任を持ち、納品物がきちんと機能していたかを確かめたい。

そして、クライアントのブランドがその場でどう見られていたのか、来場者の反応はどうだったかを感じ取り、より良いご提案に繋げていく。

そういった一つひとつの積み重ねが、信頼されるパートナーとしての土台になると信じています。

これからも“届けて終わり”ではなく、“届けた先”まで見届ける会社でありたいと思います。

 

株式会社HET
長谷川 嵩