“求人広告を出す前に”やるべきことって、実はあります
2025年5月18日
地域の求人誌を、なぜ読むのか
私は普段から、地元の飲食店やスーパーなどに置かれている求人誌を手に取るようにしています。
それは単なる興味や好奇心ではなく、どんな業界がどれだけの人材を必要としていて、どんな条件が提示されているのか、地域の労働市場の実態を把握するための情報収集の一環です。
また、地元で活動している転職エージェントのサイトや掲載企業のホームページも確認しながら、採用の動向を掴むことを習慣にしています。どの業界が伸びているのか、どの企業が採用に力を入れているのか、これらの情報は経営判断に直結するからです。
求人誌にあふれる“似たような言葉”
求人誌をめくってみると、「人材募集中」「未経験歓迎」「高収入」といった言葉が連なり、イメージ写真や笑顔のモデルが掲載されたページばかり。
でも、そうした広告が本当に求職者の心を動かしているのかといえば、疑問が残ります。
その企業の人となりや想い、働く人々の表情、雰囲気、仕事に対する姿勢など、「この会社で働きたい」と思える要素が、どれだけ表現されているでしょうか。
給与だけで勝てない時代
地元の経営者同士の会話の中では、必ずといっていいほど「給与は上げてあげたいけれど難しい」という話が出てきます。
特に、初任給だけを引き上げると、既存社員の給与も調整しなければならない。そうなると、会社の財務に大きな影響を及ぼしてしまう。これは中小企業にとって非常に現実的で深刻な課題です。
私自身も、人を大量に雇っているわけではありませんが、自社の未来を考えるとき、人件費の重みは常に意識しています。
じゃあ、何で選ばれる会社になるか
給与で差がつけられない場合に、どうすれば求職者から選ばれる会社になれるのでしょうか。
それは、企業の理念や社会的意義、社内文化や人間関係といった「見えにくいけれど重要な価値」を、どう見えるかたちにして伝えられるかどうかにかかっています。
つまり、企業の“意味”を伝えること。
今は、給与や勤務時間だけではなく、「この会社で働くことが自分の人生にどう影響するか」を真剣に考える時代です。
“紙に出す前に”やるべき設計
ハローワークや求人誌への掲載を否定するわけではありません。
でも、それを「最初の接点」にしてしまうと、せっかくの出会いが“通り過ぎるだけ”の関係で終わってしまいます。
本当に必要なのは、その求人を見てくれた人が、次に「検索」し、「調べ」、納得して応募に至るまでの情報設計です。
会社のWebサイトに代表者の言葉があるか、スタッフのリアルな顔が見えるか、更新されているか。SNSが動いているか、口コミに対応しているか。
すべてが「この会社、大丈夫かな」と思わせるきっかけにもなれば、「ここで働いてみたい」と思わせる理由にもなります。
HETが提供する“広報設計”
弊社HETでは、求人広告の前段となる情報設計の支援を行っています。
たとえば、採用パンフレットや説明動画の制作。スタッフインタビューの編集や写真撮影。企業の魅力を引き出し、言葉にするお手伝い。SNS運用のサポートや、広報体制の内製化支援まで、多面的にご支援可能です。
私たちは、単なるグラフィックデザイン会社ではありません。
人材を惹きつけ、未来の仲間との接点を築くための、コミュニケーション全体をデザインする会社です。
求職者に「選ばれる」会社になるために
給与や勤務時間が全てではなくなった今、会社の価値は「どう伝えるか」で決まってきます。
求人広告を出す前に、企業のあり方を見つめ直し、魅力を整理し、共感される発信へとつなげていく。
そのための設計に、ぜひ私たちHETをご活用ください。
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株式会社HET
長谷川 嵩