2025年10月下旬、新卒時代からお世話になってきた先輩方が、久しぶりに弊社を訪ねてくださいました。
仕事の相談、近況の共有、業界の話。肩書きや立場が変わっても、自然に会話が続く時間は、何年経っても特別なものです。

経営者という立場になった今、あらためて感じたのは、
「社会人としてのスタート時に、どんな出会いをしていたか」
が、その後の仕事人生に静かに影響し続けているという事実でした。

 

新卒で入った広告会社で感じた、組織の違い

私は新卒で、現在では日本最大級の広告制作プロダクションとなっているグループ企業に入社しました。
吸収合併を重ね、多くの制作会社が集まる組織で、合同会社説明会や内定後研修を経て、各社へ配属される仕組みでした。

強く印象に残っているのは、
同じグループ内でも、会社ごとに文化や空気感がまったく違っていたこと です。

私が配属されたのは、スーツ着用が当たり前で、営業の王道を辿るような会社でした。
新規営業担当として、広告代理店の営業マンらしいキャリアをスタートさせました。

一方で、Tシャツとデニムで働く同期も多く、
同じ業界、同じ新卒という立場でも、「入口の体験」は大きく異なっていました。

採用の入口で、すでに未来は分かれている

今振り返ると、どちらが良かったかという話ではありません。
重要だったのは、
「会社の実態」と「学生が思い描いていたイメージ」が一致していたかどうか
だったように思います。

雰囲気、働き方、価値観。
このズレが大きいほど、入社後の違和感は早い段階で表に出ます。

現在の新卒採用市場は、いわゆる売り手市場が続いています。
厚生労働省の「一般職業紹介状況(2024年)」でも、若年層の有効求人倍率は高水準を維持しており、企業側の採用競争は年々激しくなっています。

その結果、
「見せ方」に工夫が入りすぎてしまうケースも散見されます。

・賞与を含めた年収を月給換算で強調する
・実態より良く見える表現を選ぶ

こうした情報発信は、短期的には応募を集めやすいかもしれません。

正直な情報発信は、遠回りに見えて一番強い

マイナビの就職活動に関する調査(2024年)でも、
学生が不安に感じる項目として 「入社後ギャップ」 が上位に挙げられています。

ここで重要なのは、
入口で生じた小さな違和感は、必ず後から効いてくる
という点です。

だからこそ、採用における情報発信では、

・正確であること
・誇張しすぎないこと
・日常が具体的に想像できること

この3点が、結果的に企業側の負担を減らします。

オウンドメディアが、採用のミスマッチを減らす理由

SNSや採用ページだけでは伝えきれない情報は、確実に存在します。
会社の考え方、判断の背景、日々の積み重ね。

こうした要素を伝える手段として、
オウンドメディアやブログは非常に相性が良い と感じています。

即効性はありませんが、
「この会社は、こういう考え方で動いている」
という文脈を時間をかけて共有できる点で、ミスマッチを減らす力があります。

 

――↓↓ おすすめオウンドメディア ↓↓――

【mercan(メルカリの採用オウンドメディア)】
フリマアプリを展開するメルカリが運営する採用オウンドメディア。
社員インタビューやプロジェクトの裏側、組織として大切にしている価値観などを丁寧に言語化しており、
「どんな人が、どんな考え方で働いているのか」が具体的に伝わる構成になっています。

求人情報だけでは伝えきれないカルチャーを補完するメディアとして、採用広報の代表的な成功例のひとつです。

【サイボウズ式(サイボウズのオウンドメディア)】
サイボウズが運営する、働き方や組織論をテーマにしたオウンドメディア。
直接的な採用訴求を前面に出さず、自社の思想や実践を社会に開いていくスタンスが特徴です。

結果として、「この考え方に共感する人」が自然に集まる構造をつくっており、
採用とブランディングを同時に成立させている好例と言えます。

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HETが大切にしている関わり方

私たちは「全部任せてください」という立場は取りません。
内製やAI活用、すでにある体制を尊重した上で、
「どこを一緒にやると、一番成果が出やすいか」 を整理する役割を担っています。

採用サイト、パンフレット、SNS、ブログ。
どれか一つを作れば解決する話ではありません。

情報の順番と伝え方を整えること。
それが、採用の質を底上げする一番の近道だと考えています。

出会いを、偶然で終わらせないために

新卒時代の出会いが、今も仕事として続いている。
その背景には、入口での誠実な情報共有と、無理のない期待値のすり合わせがありました。

採用は、一度きりのイベントではありません。
関係性のスタート地点 です。

採用広報、オウンドメディア、情報発信の整理について、
まずは状況整理からでもご相談ください。

 

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株式会社HET
長谷川 嵩

 

(※ブログ内の画像はイメージです)

 

【厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」】
有効求人倍率や求人動向など、日本の労働市場の統計データ。
政府統計(e-Stat)からも閲覧できます。 厚生労働省+1

参考URL(厚生労働省公式ページ)
政府統計総合窓口(e-Stat 版)


【マイナビ「2024年卒 入社半年後調査」】
新卒者の入社後の満足度や就職活動に関する調査レポートです。
採用広報や入社後のギャップに関する示唆を得られます。 マイナビ

マイナビ公式ニュースリリース(2024年12月発表)