ポスティング、ただ撒くだけで「効果あるかな?」は危険信号

先日、とあるお客様から「ポスティングをやりたい。100枚くらい撒いたら効果あるかな?」というご相談をいただきました。

そのご質問に、私は正直にこう答えました。

「100枚では、正直“お試し”にもならないと思います」

なぜか――ポスティングの“反響率”というものを、まずは冷静に把握する必要があるからです。

たとえば情報サイトなどが紹介するポスティングの一般的な反響率の目安は以下のようなレンジです。

  • 配布枚数に対しての反響率はおおむね 0.01%~0.3% 程度。

  • 業種やサービス内容、配布エリアなどによって上下し、たとえば飲食店など比較的単価の低い・来店のハードルが低いサービスではやや高め、不動産・リフォーム・学習塾など・高額商材や検討期間が長いサービスでは低め、という傾向。

  • また、ダイレクトメール(DM)やセグメントされたリストへのDM配信などと比べると、手軽で安価ですが「不特定多数に投げる」性質ゆえに効率は落ちるとされる分析も。

つまり――たとえば100枚、あるいは数百枚のポスティングでは、仮に反響率が高めに出たとしても、「そもそもチラシを見た人が数人」「反応はゼロ」の可能性が非常に高い、というのが現実です。

「とりあえず撒いておけば…」という安易なスタートでは、費用も時間も、人手も――すべてムダになる可能性が高い。

だからこそ、ポスティングをやるなら、“撒く前に設計を立てること” が大事です。

 

無作為配布ではなく、仮説→検証→改善の設計が基本

では、ポスティングを「ただ撒くだけ」ではなく、「ちゃんと効果を測定・改善できる施策」にするには、どうすればいいのか。私たちが考えるポイントは以下です。

 

・配布エリア・ターゲットの精査

たとえば、住宅密集地か戸建て中心か、家族構成(子育て世帯か高齢世帯か)か、物件の属性か――。

ただ広く撒けば良いわけではなく、「どこに」「誰に」届けるかを考えるべきです。

 

・チラシの内容設計(デザイン/コピー/オファー)

ただ情報を列挙するのではなく、受け取り手が「自分ごと」と感じられるデザイン、コピー、オファー(割引、問い合わせ特典など)を設計。

ビジュアル、見やすさ、インパクト、オファーの魅力――これらが反響率に大きく影響します。

 

・導線と追跡方法の設定

たとえば、チラシを見た人がウェブサイトや問い合わせフォームにアクセスしやすいようQRコードや専用URLを使う。

さらに、申込みや問い合わせの段階で「チラシを見たか」「どこで情報を知ったか」を必ず聞く。

これによって、「そのポスティングで本当に反響があったか」を測定できるようにする。

 

・配布数・頻度の見込みと予算感の調整

「100枚」「少数撒いてみる」ではなく、「数千〜数万枚」「繰り返し」の前提で予算と成果見込みを立てる。

一度撒いてダメなら終わりではなく、繰り返し+改善を前提に投資する。

 

・他チャネルとの連携(WEB・SNS・広告など)

ポスティングと同時に、オンライン広告、SNS、ホームページ、口コミ/紹介などを組み合わせて、複数の接点をつくる。

紙とデジタルを“相互補完”させることで、反響率とコンバージョン率を高める。

 

 

ポスティングは“道具”にすぎない。重要なのは全体設計

私たちHETは、ポスティングそのものを否定しません。

むしろ、「きちんと設計されたポスティング」 には、今でも十分な価値があると思っています。

ただ、それは「撒けば良い」ではなく、「撒く前の設計」「撒いた後の追跡」「他チャネルとの連携」「反響と改善の繰り返し」があってこそ。

そしてその設計・運用・検証をワンストップでサポートできるのが、私たちの強みです。

たとえば:

  • チラシのデザインやコピーライティング

  • ターゲット分析、配布エリアの選定

  • 導線設計(QRコード、ランディングページ、問い合わせフォーム)

  • 効果測定設計(反響率、流入元の追跡)

  • 結果分析と次回改善の提案

——といった「ポスティング+WEB広告+マーケティング設計」を含めた総合提案が可能です。

また、ポスティング業務そのものは、信頼できる配布代行業者さんをご紹介することもできますので、丸ごと任せたいという企業様でも対応可能です。

 

「とりあえず撒く」は、ムダ金の原因になりかねない

今回相談されたお客様のように、「100枚撒いたら反響あるかな」という感覚で始めてしまうと、結果はほぼ“手応えなし”の可能性が高い。

それでは、たとえチラシ代や配布代が安くても、結局コストパフォーマンスは悪くなってしまいます。

特に、リソースが限られた中小企業・地方企業にとっては、「やったつもり」「撒いたつもり」で終わるのは、非常にもったいない。

だからこそ、きちんと“設計”から始めることをおすすめします。

撒く前から「何を測るか」を決めて、撒いたあとは「必ず結果を見る」。

その積み重ねが、ポスティングを“武器”として成立させる唯一の道だと思います。

 

一緒に考えて、一緒に走りませんか?

ポスティングは単なる「道具」です。

しかし、その道具をどう使うか。どのような目的で。どのように回収を設計するか――

それが企業の未来を左右すると思います。

もし「ポスティングやってみたい。でも、どう設計すればいいか分からない」「撒いた後、どう検証すればいいか分からない」ということであれば、ぜひお気軽にご相談ください。

私たちHETは、単なる制作会社ではなく、 企業のマーケティングを支えるパートナー です。

あなたと一緒に、「撒く」ではなく、「実る」施策をつくっていきたいと思っています。

 

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長谷川 嵩