会社案内って、そもそも本当に必要なんでしょうか?

紙でつくる?それともPDFで配る?動画?SNS?

選択肢が広がった今だからこそ、「最適な答え」は企業ごとに異なります。

私たちがこのテーマについてお話しする理由は、会社案内という“カタチ”そのものよりも、 その裏にある「目的」や「成果」から逆算して考えることが、実は一番大切 だと考えているからです。

その冊子、本当に「使われて」いますか?

最近、会社案内のリニューアルをご相談いただく中で、こんなお話をよく聞きます。

「以前つくった会社案内が残ってるから、ベースにして新しくしてほしい」

「内容はそのままで、ちょっとデザインを整えてくれれば」

こうしたご要望自体はもちろん自然な流れですし、コストの観点からも理解できます。

ですが、私たちは毎回こうお尋ねします。

「その会社案内、実際に営業現場でどれくらい使われていますか?」

使われていないツールを、体裁だけ整えても意味がありません。

むしろ「なぜ使われないのか」から設計を見直した方が、ずっと有効なツールになります。

紙?PDF?Web?動画?SNS?──全部、正解です。でも…

会社案内は、 「媒体」ではなく「手段」 です。

だからこそ、どの媒体がベストかという問いに対しては、以下のような考え方が必要です。

 

  • 営業メンバーの人数が多く、訪問営業中心の企業

     → 営業カバンに常備できる紙冊子が合理的。

 

  • オンライン商談が中心で、顧客に応じて都度カスタマイズしたい

     → PDFやオンラインで送れるWeb仕様が便利。

 

  • リアル店舗を持ち、商品を手に取ってもらう場がある企業

     → 紙×デザインのインパクトで世界観を伝える構成が効果的。

 

  • 採用やPRでSNS・動画を積極活用したい企業

     → WebやQRで導線を設計する“ハブ”型の会社案内が向いています。

 

つまり、 「何を伝えたいか」「誰に届けたいか」「どう使いたいか」 によって、最適なカタチは変わります。

現場に聞いてみた。だからわかったこと。

たとえば、私たちが担当したあるお客様では、 数百人規模の企業様に対して社内アンケートを実施 してから会社案内を再設計しました。

営業・企画・管理部門などの幅広い立場の方から回答を得て、実際にどのシーンで使われているのか、不便を感じている点はどこか、理想の姿は何かを洗い出しました。

すると見えてきたのは──

  • 「資料のボリュームが多く、初見の方には伝わりづらい」

  • 「説明に慣れていない社員が内容をうまく活用できていない」

  • 「提案先によって使い分けができない」

こうした現場の声を踏まえ、冊子は単体で完結させず、 Web・動画・事例集へ繋げる“ハブ”として設計 することになりました。

結果として「使える会社案内」が、組織全体の営業効率を押し上げています。

私たちの役割は「媒体を売ること」ではありません

デザイン会社、印刷会社、映像会社…それぞれ得意分野があるのは当然です。

でも私たちHETが大切にしているのは、 “お客様が達成したいゴール”から逆算して、最適な組み合わせを導くこと。

  • 紙かWebか、ではなく「どちらが目的に合うか?」

  • 動画か冊子か、ではなく「誰にどう伝えるか?」

  • SNSかDMか、ではなく「成果に直結する方法は?」

特定のメディアに偏らず、 広い視野で最適化できるパートナー でありたいと考えています。

必要であれば社内アンケートの設計・回収・集計まで、 調査会社のような動きも含めて一気通貫でサポート しています。

会社案内というテーマ一つとっても、企画から構築、活用まで 「成果の出る設計」 をご提案します。

会社案内は「目的」を叶えるツール

最後に、改めてこの問いにお答えします。

会社案内は、必要ですか?

──答えは「目的による」。

でも「目的があるなら、そのための最適な方法を一緒に考えますよ」というのが、私たちの立ち位置です。

「つくるかどうか」ではなく、

「何を達成したくて」「誰に届けたくて」「何に困っているか」 を、まず話してみませんか?

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HETでは、ヒアリングや企画段階からのご相談も歓迎しています。

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長谷川 嵩